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私→WRC 第20回

梅本まどか、今年こそラリージャパンを目指して、初戦唐津ラリーを完走

2022年04月17日 12時00分更新

文● 梅本まどか(@maronchan_1) 編集●ASCII

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2022年のウェルパインモータースポーツは
全日本ラリー第2戦佐賀からスタート♪

 ASCII.jp読者のみなさん、お久しぶりです! ウェルパインモータースポーツのコ・ドライバー、梅本まどかです。

 昨年はJAF全日本ラリー選手権の愛知(新城ラリー)と群馬(モントレー)に参戦し、そのレポートを書かせていただきましたが、今年も私が継続することになりましたので、よろしくお願いします。

 なお、今年はJAF全日本ラリー選手権の佐賀(唐津)と群馬(モントレー)、そしてWRC(世界ラリー選手権)のラリージャパンに参戦する予定です。今回は、チームとして今季初参戦となった佐賀(唐津)についてお伝えしますね♪

唐津ラリーのロードブックと

 JAF全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州2022 in 唐津」は4月1~3日に開催されました。

 実はウェルパインモータースポーツは、今年から全日本ラリー最高峰クラスのJN1にステップアップ! 監督や私たちクルーはそのまま、マシンはガラッと一新しました。昨年はCVTのGRヤリス「RS」でJN6クラスに参戦していましたが、今年は同じGRヤリスでも「RC」になり、MTの4WDターボ!

 松井 悠監督曰く「やっぱりやるからには毎年何か変化をつけないとね~。ほかにネタもないからオレたちもJN1クラスに挑戦かな。」ということで一番上のクラスになってしまったのです(笑)。その話しを聞いたのが昨年の秋頃。監督に「梅本~、来年はJN1クラスに出ようと思ってるんだよね~」と言われ、最初はぜんぜん他人事のように「あ! そうなんですね」と聞いていたのですが、まさかそのマシンに私が乗ることになるとは思っておらず……。正直マシンに会うまで実感がまったくありませんでした。

クルマはこのように左右でカラーリングが違います。このホイールは本番ではつけません

ボディーカラーに合わせて、レースクイーンの衣装も2着持ってくるという、監督の気合いが伝わります

 逆に今年もドライバーを務める村田康介選手は、このマシンを3月半ばにテストしていて「いい車だよー♪」と昨年よりワクワクしてたみたい。やはり速いマシンに乗ってJN1クラスで戦えるということで、昨年よりイキイキというか楽しそうな雰囲気が助手席にも伝わってきます。

インタビューに応える村田選手

 しかし、さすがはベテランドライバー。ワクワクしながらもラリーが始まるといつもどおり冷静かつ客観的にドライブしている様子で、私も安心してラリーに向き合えました。唐津ラリーが終わって改めて振り返ってみると、私も今までで1番ワクワクしたし、楽しんでいたのかも。

 正直なところ、いろいろな人たちに「今年のマシン速いでしょー? 大丈夫?」と言われて、ちょっと心配していたんですよね(笑)。

唐津のゆるキャラと

 でも楽しかっただけではなく、悔しい部分もたくさんありました。まだマシンに慣れていないこともあって、速くなったスピードのペースノートの感覚が掴めず「もっとこうしたら良かったな」と思うこともしばしば。

スタートシーン

 さらに、この唐津はタイヤに厳しいラリーで「SS前のリエゾンで、前後ローテーションしないとタイヤが保たない」と言われていたのですが、私たちのGRヤリスはあまり摩耗せず、そのままサービスまで戻ることができる状態。それまで私は「実戦で村田選手とうまく連携して、素早いタイヤ交換ができるかな……」と内心ドキドキしていたのですが、結局私たちはタイヤ交換はなし。同じJN1クラスのライバルである他チームのクルーたちは、タイトなリエゾンの時間で一生懸命タイヤ交換しています。

サービスではいろいろ作業してもらいました!

他のチームはタイヤ交換中です

SS前にタイヤをチェックする村田選手

 まだマシンセッティングが煮詰められていないとはいえ、こんなところでも上位陣との差を感じました。

 とはいえ、タイヤローテーションがない分、他のチームより少し時間的なゆとりがあってリラックスできたのも事実です。今回のラリーは走る距離やタイムスケジュールもキュッとコンパクトな印象で、リエゾン区間も余裕はなかったので、タイヤローテーション作業に慌てることがなかったのは精神的にプラスだったと思います。

 「初戦は実戦テストの気持ちで。ぶつけないで戻ってきてね」と監督から強く言われていたし、「テストだからいろいろなセッティングを試しながら完走しよう」と村田選手とも話していたので、気持ちを切り替えてラリーに臨みました。

桜が満開でした!

 Leg1もLeg2も、最初のSSは「慎重に」というテーマで走ったため、タイムもあまり良くなかったのですが、リピートステージとなる2本目は必ずタイムアップ。走るたびに良い方向にセッティングが進み、村田選手も車両の感覚がだんだんと掴めてきているのはハッキリと感じ取れたのは素直にうれしかったです。

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