DXに向けたプロダクトでパートナーとともに成長したい
大谷:先ほどサブスクで求められるパートナーが変わってきたという話が出てきましたが、最後にパートナービジネスについて方向性をお聞かせください。
高橋:15年前にアドビに入って、当時からのパートナーともお付き合いしているのですが、動き方は変わってきています。サブスクになって伸びたパートナーもいるのですが、今から考えるとやはり取り組みが他社より早かった。パートナーの担当者だけではなく、会社ぐるみで取り組んでくれたところは、その経験が基盤となって今もきちんとお客さまとのエンゲージを深めています。パートナーとの風通しのよい関係をこれからも継続し、お客さまの声をつねに聞いて、日本市場を盛り上げていきたいと思います。
菅田:これまでを振り返ると、Photoshop、Illustrator、Acrobatなど実績のある製品に加え、Web系やビデオ編集、3Dなど製品群がどんどん増やし、TAM(Total Addressable Market)と呼んでいるリーチできる顧客の幅を拡大してきた歴史だと思っています。その点、パートナーはわれわれに共感し、投資してくれた会社です。リソースを割いて販売体制を構築するために投資し、パーペからサブスクまでの移行期をいっしょに乗り越えてくれました。
これからもわれわれはDX向けの製品など、お客さまをより包括的に支援できる製品やソリューションを提供していきます。パートナーは今後もぜひわれわれに賛同いただき、投資をして、両者で成長していきたいと思っています。
岡上:入社してから5年くらいして、パートナープログラムが始まり、プラチナやゴールド、ディストリビューター、サーティファイなど、さまざまなパートナーが生まれました。今も制度は運営されているし、多少の入れ替えはありましたが、主力パートナーは今でもずっと変わらず弊社製品の拡販を続けてくれて、ありがたいなと思っています。
パートナーの強いところは、やはりお客さまとのエコシステムを確立しているところ。われわれもこの強みをきちんと活かさなければと思っています。あと、厳しい意見も含め、アドビに対してフィードバックをくれるパートナーはやはり大切にしていきたいです。
大谷:では、長岡さんに締めてもらいましょうか。
長岡:とにかくわれわれの今のビジネスはシステム連携や他社との協業が中心にあるので、ここは徹底的にやっていきたい。もう少しハイレベルの話になると、今後は菅田が言っていた3つのクラウドソリューション、すなわちCreative Cloud、Document Cloud、Experience Cloudの連携が鍵だと思っています。
振り返るとアドビの強みって、クリエイティブなツールを持ってクリエイティブな発想をお客さまに提供できること。しかもパーソナライズドされたデータに基づいて施策を展開できる一貫性があります。今までは、営業も、パートナーも、Creative CloudやExperience Cloudなど、各クラウドで分けられていましたが、ここを連携することが真の意味でアドビのバリューを活かすことになります。
今の時代って、いい製品を作っても、いいチャネルで、適切に製品を届けないと、売れないんです。いいコンテンツを作るのはCreative Cloudだけど、届けるのはExperience Cloud。Creative Cloud、Document Cloud、そしてExperience Cloudの3つをまたいだパートナービジネスとして統合されたのは日本法人だけなので、この連携を強力に進めていきたいと思います。
大谷:ありがとうございました。
(提供:アドビ)
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