AMDは3月9日、最新ワークステーション・プロセッサー「AMD Ryzen Threadripper PRO 5000 WXシリーズ」を発表した。
8Kでのレンダリングや編集、複雑なシミュレーションやデザインの開発、コードの迅速な開発やコンパイルといった複雑なプロフェッショナル・ワークロードに適したプロセッサーとしている。
従来の「AMD Ryzen Threadripper PRO 3000 WXプロセッサー」を基にZen 3アーキテクチャーを採用するとともにAMD PROテクノロジーのエンタープライズ・セキュリティー機能や管理性、拡張性を装備。より高い周波数と強化されたL3キャッシュ・アーキテクチャーにより、スレッド数の少ないワークロードに対応するだけでなく、高度なマルチスレッド性能も実現するとしている。
いずれのモデルも128のPCIe 4.0レーンに対応することで、豊富なグラフィックスやストレージの拡張性を提供し、グラフィックス性能が最大43%向上、ストレージ性能は最大2.2倍向上したという。コアあたりの消費電力も削減され、全モデルTDP 280Wとしている。
製品モデル | AMD Ryzen Threadripper PRO 5995WX |
AMD Ryzen Threadripper PRO 5975WX |
AMD Ryzen Threadripper PRO 5965WX |
AMD Ryzen Threadripper PRO 5955WX |
AMD Ryzen Threadripper PRO 5945WX |
コア/ スレッド |
64/128 | 32/64 | 24/48 | 16/32 | 12/24 |
ブースト/ベース周波数(GHz) | Up to 4.5/2.7 |
Up to 4.5/3.6 | Up to 4.5/3.8 | Up to 4.5/4.0 | Up to 4.5/4.1 |
キャッシュ (MB) |
288MB | 144MB | 140MB | 72MB | 70MB |
このほか、メモリーを暗号化して機密データへの物理的な攻撃を防止する「AMD Memory Guard」、機密データを保護して実行前にコードを検証する統合されたオンチップ・セキュリティー「AMD Secure Processor」、 命令のメモリー変更を防止して一般的なマルウェアからの攻撃を軽減するハードウェア保護機能「AMD Shadow Stack」といったセキュリティー機能も備える。
AMD Ryzen Threadripper PRO 5000 WXシリーズプロセッサー搭載製品として、レノボより「Lenovo ThinkStation P620」が新たに発表された。