その一方で成長戦略も描いている。
たとえば、計測、検査、診断領域では、独自のイメージング技術を活用した差別化を図り、事業拡大を目指す。「時代とともに変化するお客様の『みたい』という要望に応えて、インダストリー事業、ヘルスケア事業、産業印刷事業の成長を加速させる」と語る。
コニカミノルタでは、「みせる」ということにこだわってきた。
そこには、カメラやフィルムの製造をルーツとするコニカミノルタならではの姿勢がある。画像の入出力や処理を中核とする独自のイメージング技術を開発。この技術を脈々と受け継ぎ、顧客の潜在的な課題やリスクとなっている「見えないもの」を「みえる化」する技術へと進化させることで、顧客価値を創造するという考え方が根底にあるからだ。
「みせる」という言葉も、介護士の業務をみえる化する「看せる」、疾病やがんの兆候をみえる化する「診せる」、モノづくりの品質のほか、ガス漏れやインフラの老朽化をみえる化する「視せる」、印刷物を高精彩にみせ、業務プロセスの課題をみえる化する「見せる」、そして、美しい映像をみえる化する「観せる」である。
これらを実現する上で、コニカミノルタが持つ材料、光学、画像、微細加工などが活用されることになる。
大幸次期社長兼CEOは、「計測、検査、診断領域で独自のイメージング技術を活用し、時代とともに変化するお客様の『みたい』という要望に応え、インダストリー事業、ヘルスケア事業、産業印刷事業の成長を加速させる。これにより、コニカミノルタの持続的な成長や、社会貢献への道を示したい」と語る。
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