このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

業務改善に効く最新ビジネスクラウド活用術 第36回

会議やワークショップに最適

高機能オンラインホワイトボードサービス「Miro」の使い方

2022年03月16日 10時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

一歩進んだ使い方には200種類以上のテンプレートを利用しよう

 「more tools」アイコンをクリックすると、さまざまなツールが表示される。iFrameを埋め込んだり、絵文字を追加したり、チャートを作ったりできる。マインドマップやカンバンのパーツも用意されており、色々な会議で活用できる。

 とはいえ、いきなりアプリを駆使するのも難しいので、まずはテンプレートを利用しよう。ビデオ会議やブレインストーミングだけでなく、アジャイルワークフローやリサーチデザインなど、ビジネスで使える200種類以上のテンプレートが用意されている。

 がっつり作り込まれているテンプレートが多く、ダミーデータを入れた状態で追加することもできるので、カスタマイズの参考にできる。不要な項目は削除してしまえばいいし、使えそうな機能だけ参考にして作り直してもいい。

「more tools」をクリックすると高度な機能を利用できる

一覧から興味のあるテンプレートを探そう

 たとえば、「Kanban Framework」テンプレートはカンバン方式で情報を整理できる。テンプレートでは2カテゴリー3ステータスになっているが、自由に増やすこともできる。プロジェクトの進捗やメンバーのタスクなどを管理することも可能。

 「Mind Map」はマインドマップを簡単に作れるツール。テンプレートを追加して、中心に議題を描いたらブランチに要素を書き込んでいけばいい。Enterキーを押せば項目が追加され、「+」をクリックすればブランチをさらに伸ばせる。

 「Project Kickoff」は作り込まれた巨大なテンプレートのひとつ。プロジェクトを開始する際に情報をまとめて共有するための内容になっている。表紙やホストの紹介、ゴールやメンバー、タスク、FAQなどを管理できる。

「Kanban Framework」のテンプレート

「Mind Map」のテンプレート

「Project Kickoff」のテンプレートを縮小表示したところ

テンプレートで実践的な使い方を学べる

DropboxやZoomなどの外部サービスとの連携も簡単で便利

 他サービスとの連携も可能だ。たとえば、Dropbox内の画像や動画、ドキュメントを貼り付けることができる。もし、Dropbox内のファイルが変更された場合は、コンテンツをリロードすれば最新の状態に更新される。もちろん、個人用Dropboxだけでなく、ビジネス向けのDropbox BusinessでもOK。両方利用している場合は、選択する画面が表示される。

 Dropboxを利用するなら、「Apps」メニューの「Get more App」を開き、「Dropbox」を検索しよう。詳細画面を開いたら「Get App」をクリックし、インストールする。Dropboxアカウントでログインすれば、アップロードメニューに「Dropbox」という項目が追加されている。アップロード時は別ウィンドウでDropbox内のデータが表示されるので、チェックを入れて「選択」をクリックすればいい。

DropboxとMiroを連携させる

Dropbox内のファイルをアップロードできる

 Zoomとの連携もオススメ。ビデオ会議をしつつ、高機能なホワイトボードを利用できるようになる。アプリをインストールすると、Zoomアプリの「アプリ」タブからMiroにアクセスできる。「ミーティングを開始」をクリックすれば、手軽にビデオ会議が開始される。

 1つのウィンドウでZoomとMiroの両方が動作しているのはとても便利。画面共有ではないので、連携させている全員がMiroを閲覧するだけではなく、操作もできる。顔を見つつ、音声で話しつつ、コラボレーションしながら仕事できるのはとてもいい感じだ。

Zoomと連携させ、Miroアカウントでログインする

Miroを操作しながらビデオ会議できる

 ビデオ会議や情報共有を行なう際、ホワイトボードを使いたいな、と思ったら、まずMiroを試してみることをオススメする。ボードは3つまでしか利用できないが、どのくらい便利なのか体験するには十分だ。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ