キリンビールは「キリン 氷結無糖 レモンAlc.9%」(350ml缶/500ml缶)を2月1日から発売します。「キリン 氷結無糖 レモン」シリーズはアルコール4%、7%の商品を展開していましたがアルコール9%は初めて。
商品販売に先駆けて1月にメディア向けで開催されたオンライン発表会では「キリン 氷結無糖 レモン」シリーズ全体の売行き動向や、新商品の開発背景が語られました。
2020年10月にスタートした「キリン 氷結無糖 レモン」シリーズは「甘くない味わい」を求めている声に応えて開発された、糖類・甘味料不使用の「甘くなくレモンの果実味が引き立つ爽快なおいしさ」を特徴としたRTD(缶チューハイなどのこと)発売以降シリーズは好調で、昨年の2021年には年間1020万ケースを販売。これは年初に打ち出した年間販売目標の2倍以上の実績です。本数でいうと、キリンが過去10年間で発売したRTD368品の中で、最速で2億本の発売を突破しました(2020年10月~2021年12月)。
この度、そんな好調な「キリン 氷結無糖 レモン」に9%の商品を追加することでシリーズを強化します。キリンビールマスターブリュワー田山智広さんは9%を開発した背景について「4%、7%、9%とアルコール度数別の購入率の重なりをみていくと、飲み分けているお客さんもいるけれど、実は住み分けている」と説明。アルコール度数別に展開することで、異なるニーズに応えて顧客基盤の拡大が狙い。
新しく発売される「キリン 氷結無糖 レモンAlc.9%」は、9%を飲むユーザーが「お酒らしい飲みごたえによる満足感」を期待していることをうけて、澄み切った果実感を活かして飲みやすさをだし、さらに9%としてのしっかりとした飲みごたえを両立させたのが特徴だそう。
「キリン 氷結無糖 レモン」は食事とあわせて飲用する人が多いとか。やっぱり缶チューハイは食事のお供ですよね。マスターブリュワー田山さんが、4%、7%、9%それぞれの、オススメのペアリングを教えてくれたので、視聴しながら記者も飲んでみました。
「キリン 氷結無糖 レモンAlc.4%」はシリーズの中ではアルコールが低めで飲みやすく、甘さ控えめながらもレモンの風味がしっかり感じられます。田山さんいわく、アジフライなど、レモンをちょっとしぼりかけたくなる食事との相性は間違いなし。また、味がしっかりしている料理がオススメということで、明治屋の「おいしい缶詰」でいうと「国産炙り帆立(醤油味)」が醤油ベースの濃い味付けでなおかつレモンとも相性がよくてぴったりといいます。
「キリン 氷結無糖 レモンAlc.7%」は雑味がなくクリアな味わい。実際に飲み比べてみても、4%のよりずっと透明感があることがわかります。パッケージのイラストをみると4%よりもレモンの数が少ないですよね。そのあたりからイメージしてもらうのもいいと思います。田山さんが言うには、魚の刺身から油っこい唐揚げまで、幅広く合わせられるとのこと。缶詰だと「燻製とろ鮭ハラス」は油がのっているところ、チューハイのおかげで後味がさっぱりし、また、燻製の風味までジャマせず楽しめるのでバランスがよいとか。
新発売の「キリン 氷結無糖 レモンAlc.9%」は、特徴のあるレモンの味わいで爽快感がありつつ、若干苦みも感じるやや複雑な味わいです。田山さんが言うには、いろいろ試したけれど一番は“お肉”。缶詰の「豚肉の黒酢角煮(うずら卵入り)」は、黒酢を使っていて甘からな味わい。甘めに味付けした料理は無糖チューハイには特に合うということ。
3種飲んでみて、それぞれ「甘さ控えめ」「爽快なおいしさ」という特徴は共通していながら、口に含んだ時の印象や味の広がり方が異なることに驚きました。アルコール4%は無糖とはいえ果汁の甘みがあり、無糖ではないほうの「キリン 氷結 レモン」にも近しい印象です。一方で、7%はキリッとしたドライ。さらに、9%は濃いレモンの味とガツンとくるアルコール感で「ストロング」な印象。なるほど同じシリーズでもアルコール度数ごとで異なるニーズを意識しているのだと納得できる振れ幅です。お酒が好きな人は飲み比べてみるのもおもしろいですよ。
2022年の「キリン 氷結無糖 レモン」シリーズは、4%、7%、9%をあわせて、年間約1200万ケースの販売を目指すということ。糖分を気にしている人にとって、甘さ控えめでおいしい缶チューハイのバリエーションが増えることは生活の楽しみに直結しますね。
ナベコ

酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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