3000mAhクラスのモバイルバッテリーと比較するとかなり軽量
今回、筆者が衝動買いした18650電池は容量が3400mAhで実測重量は充電と給電の両ケーブルを含めて、わずか76gだった。筆者宅にあった3000mAhクラスのモバイルバッテリーの重量を測ってみたところ、ケースの差かおよそ100g前後だった。これはかなりオタク仕様だが、18650電池+ケーブルの方がはるかに軽量だ。
最後に、筆者のサブスマホであるBALMUDA Phone(バッテリ容量2500mAh)に、今回の18650電池で給電してみた。残量0%になったBALMUDA Phoneに18650電池と専用ケーブルで給電してみたところ、7時間弱近く経過して18650電池の給電中を示すグリーン色のLEDが消えた。そしてその時点でBALMUDA Phoneのバッテリー残量計は、99%を示していた。
7時間弱の給電で、満充電の18650電池は全容量の3400mAhを使い切ったようだ。一方、バッテリー容量が2500mAhのBALMUDA Phoneの方は、0%から99%まで充電できたようだ。算数的に換算すると2475mAhを受電したことになりそうだ。充電ロスは3400mAhと2475mAhの差だと考えれば、約27%ということになる。
18650電池ではなく、ごく一般的なUSB/ACアダプターを使用し充電した場合は、同様ケースで満充電にかかる時間は1時間43分〜2時間14分、70%程度までの充電であれば1時間短い1時間少々で充電できる感じだ。ちなみに今流行のQi(ワイレス充電)ならほぼ満充電まで実測で4時間22分だった。
Type-Cポート用も含め、今では溢れるほどの製品のあるモバイルバッテリー市場だが、筆者の周囲を見ていると、スマホの大容量化に連れてモバイルバッテリーを一切使わない層と、10000mAh以上の大容量モバイルバッテリーを望むヘビーユーザーの2極分化が起こっているようだ。
モバイルバッテリーは滅多に使わないが、もしもの場合の緊急バッテリーとしてユーザーが求める3000mAh程度のデザイングッド、小振りでベストバイな商品は意外と少ない。充電時のケーブル引き回しはマニアックだが、コンパクトで軽量な18650電池は人によっては「もしもの場合の緊急用バッテリー」としてフィットするかもしれない。

今回の衝動買い
・アイテム:USB充電式リチウムイオン電池 18650形 3400mAh(型番BTJ-1865034-LIT)
・価格:2600円(電池)
・アイテム:専用USBケーブル USB充電式リチウムイオン電池用(型番BTJ-USB1/1-1CAB)品番08-1311
・価格:800円(ケーブル)
・購入:秋葉原 あきばお〜
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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