東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第50回

【連載】都市のデジタルツインって!? ―デジタルツイン実現プロジェクトWebサイトと3Dビューア(β版)開設!―

文●次世代通信推進課

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

  東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

 ■前回の紹介記事はこちら。
【連載】公務員が108の自治体に提案営業をやってみた ~5Gがいつでもどこでも誰でもつながるようになるために~

 ※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

1.デジタルツイン実現プロジェクトの情報発信Webサイト開設

 少しご無沙汰でしたが、「都市のデジタルツインって!?」シリーズ第3回の発信です。

 都では、「『未来の東京』戦略」においてデジタルツインの実現を掲げ、2021年度は「デジタルツイン実現プロジェクト」を進めており、有識者会議やセンサー等によるデータを活用した実証を行っています。

 このような取組の進捗状況を定期的にお知らせするため、7月にWebサイトを開設し、サイト内には、サイバー空間上に東京を再現した「東京都デジタルツイン3Dビューア」を搭載しています。

 東京都デジタルツイン3Dビューアは、Webブラウザで閲覧でき、都営バスのリアルタイム位置情報や河川のライブ映像が見られるほか、様々なオープンデータを3D都市モデル上に重ね合わせてご覧いただけますので、もうひとつの東京を体験してみてください。

【デジタルツイン実現プロジェクト情報発信サイト】
https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

【東京都デジタルツイン3Dビューア】
https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

2.東京都デジタルツイン3Dビューアでどんなことができるの?

①都市の3Dデジタルマップ(建物や地下空間)を表示できます。

 東京都デジタルツイン3Dビューアでは、ベースとなる3D地形図の上に、建物や地下空間の3Dデジタルマップを表示させることができます。

 (参考)東京都都市整備局では、建物や道路などを仮想空間上に再現する、都市のデジタルツインの基盤となる、都市の3Dデジタルマップ化を推進しています。

https://note.com/tokyo_tech/n/n9f15e4ab9d08

 建物データは、現在は23区と八王子市(南大沢)のデータが用意されていますので、お住まいの地域などお好きなエリアの3D都市モデルを選んで表示してみてください。

 3Dビューアではズームインしたり様々な方向から眺めることができるほか、人の目線の高さに降りることができるので、実際に街を歩いている感覚でサイバー空間上の東京を体感できます。

 建物をクリックすると、緯度経度や住所情報のほか、用途地域などの属性情報を確認することができる特徴もあります。

地下も可視化! 都営大江戸線「都庁前駅」地下3階(ホーム階)から地下1階までの一部

人の目線の高さ(eye level)で眺める西新宿

 3DビューアはWebブラウザだけで3次元・4次元の地理情報を視覚化できるオープンソースのフレームワークであるTerriaJSをベースに開発しており、世界中のデジタルツインプロジェクトで利用されています。東京都デジタルツイン3Dビューアのソースコードは、GitHubの「tokyo-digitaltwin」から入手することができます。

【GitHub】
https://github.com/tokyo-digitaltwin

②様々なデータの重ね合わせができます

 建物を追加したら、次は様々なデータの重ね合わせです。都営バスのリアルタイム位置情報や河川のライブ映像などのリアルタイム情報のほか、避難所・避難場所や災害時給水ステーションの位置情報など、様々なオープンデータも表示できるようになっています。3Dビューアの左側「データを地図上で見る」から、マップに追加してみましょう。

 おすすめはやはり、都営バスのリアルタイム位置情報です!20秒ごとに緑色のキューブが動くので、今、どこをバスが走っているのか、ぜひ3Dビューア上でご覧ください。

 また、どのデータを選んでよいか分からないという方のために、「おすすめのデータ」をご用意しています。その他、どんなデータが見えるかは、下記で確認してみてください。

【東京都デジタルツイン3Dビューアの掲載データ】
https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/3dmodel/

西新宿エリアを走る都営バスのリアルタイム位置情報 (緑のキューブが動きます!)

おすすめデータもご用意していますのでまずはポチっと!

3.今後の予定

 今後、東京都デジタルツイン3Dビューアには定期的に様々なデータを追加していく予定のほか、実証事業の進捗状況も随時発信していきます。

 また、デジタルツインの社会実装に向け、有識者会議(東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会)も定期的に開催しております。議論の内容や資料も公開していますので、ご確認ください。

 第2回 東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会(8月19日開催)

 最後に、デジタルツイン実現プロジェクトに関する様々なご意見も募集しておりますので、どしどしお寄せください!!

【東京都「デジタルツイン実現プロジェクト」ご意見・ご要望フォーム】

【関連リンク】

 都市のデジタルツインって!?
<東京都3Dビジュアライゼーション実証プロジェクト>
https://note.com/smart_tokyo/n/ncf53482a85aa

 都市のデジタルツインって!?―都営大江戸線都庁前駅構内の3D点群データ収集とオープンデータの取組―
https://note.com/smart_tokyo/n/n1b6bfea6a36f

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています