2021年は日本を代表する時計ブランドのシチズンが、スマートウォッチのラインナップを一気に拡大して花を咲かせた。最先端のデジタル技術を満載しながら、アナログ時計としての美しさと風格を持ち合わせる「CITIZEN Smart Watch」が人気を集めている。
3つの個性的なシリーズを買い求めるファンが各製品にどんな期待を寄せているのか、シチズン時計(以下、シチズン)で国内時計製品の“売りの現場”を統括する宇山伸二氏に聞いた。
アナログ腕時計としても本格派!際立つシチズンスマートウォッチの特徴
今回は東京都内の大型商業施設「GINZA SIX」の1階にあるシチズンのフラグシップストアでインタビューを実施した。ストアにはシチズンスマートウォッチの「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770(以下、W770)」、「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W510(以下、W510)」、「CITIZEN COLLECTION wena 3 搭載モデル(以下、wena 3モデル)」のすべてのバリエーションモデルが揃っている。
店内の豊かな品揃えを目の当たりにするだけで心躍らされてしまう。もちろん気になる腕時計を試着してみたり、手に触れながら質感を確かめることもできる。銀座を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいストアだ。
宇山氏は、シチズンが展開する腕時計のコレクションをすべて熟知する販売のスペシャリストだ。またシチズンの商品を扱う店舗に寄せられたユーザーの声も宇山氏のところに集まってくる。宇山氏によると、シチズンのスマートウォッチを購入したユーザー、あるいは興味を持つ人々は皆一様に「アナログ腕時計としての高い質感」に惹かれるそうだ。
「スマートウォッチといえばデジタル表示のイメージが強く、アナログ腕時計を好む方々からはデザインや使い勝手に魅力が感じられないという声も届いていました。シチズンのスマートウォッチに触れていただいたお客様からは、本格的なアナログ時計のデザイン、シンプルな操作性に良い印象を持ち、初めてスマートウォッチをじっくりと使ってみたくなったという期待が多く寄せられています。」(宇山氏)
シチズンのスマートウォッチは、共通してシチズン独自の「光発電Eco-Drive(エコ・ドライブ)テクノロジー」を搭載する。ヘッドに内蔵するソーラーセルが集めた太陽光や室内のわずかな光が、時計の動力として変換される。電力はバッテリーに蓄えられるので、昼夜・屋内外など環境に依存することなく正確な時刻を刻み続ける。本体が「ケーブル充電不要」であることも、スマホやパソコンのように毎日の充電が必要になるスマートウォッチの煩わしさを解消する先進技術として、多くのファンの好奇心をくすぐるのだと宇山氏が説いている。
wena 3モデルの場合、リストバンドに内蔵するwena 3本体のバッテリー残量をケアする必要はあるが、こちらも通常使用で約1週間の連続動作を実現するため、毎日充電する手間は要らない。