今回、予約が始まってすぐにBALMUDA Phoneのブラックモデルを予約したが、時間差で同色のシリコンカバーが一時的に売り切れてしまった。やむなくホワイトのカバーを注文して届いたがパンダカラーになってしまった。これはこれでなかなかユニークだ。筆者はネットで話題の本体の価格よりシリコンカバーの3980円の方に驚いた。
BALMUDA Phoneが加わって筆者の常用スマホはPixel 6 Proとモトローラ「razr 5G」を加えて3台になった。razr 5G以外の2台はおサイフケータイとなり、おサイフケータイ機能のないrazr 5Gだけを持ち出す時は、Suicaを入れたwena 3+腕時計を併用することでキャッシュレス世界には対応できている。
ネット上では「情弱用のスマホ」という素晴らしい冠を頂いてしまったBALMUDA Phoneを手に入れてから執筆時点で11日目。毎日、現用のPixel 6 Proやrazr 5G、つい先日まで使っていたGalaxy Z Fold2 5GやLEITZ PHONE 1などと比べている日々だ。
「スマホはコスパがすべて」であれば、情弱の筆者が使っているPixel 6 Pro以外の機種はコスパという言葉がまったく似つかわしくない変態機種ばかりだ。BALMUDA Phoneの登場は、「コスパ命」の競争世界を繰り返し、今や融通の利かない成熟産業となったスマートフォン業界に素人家電業界から投げ込まれた試金石だ。
成熟期のスマホワールドは決してプロダクトアウト商品ではなく、マーケットイン商品だという考え方は理解はできる。極めて常識的な正論だ。誰もがクアルコムやMediaTek、HiSilicon製の松・竹・梅のCPUを使い分け、同じAndroidを搭載し続けてきたことで、自然と序列が定まりおもしろみのないスマホワールドができ上がってしまったのも事実だ。
道具としてのスマホ全市場の9割はマーケットイン型市場であっても、せめて残りの1割は、新しいモノに期待する変態かつ変革プロダクト市場でなければ残念過ぎる。まして筆者が得意とする前のめりの衝動買いの機会など皆無の悲しい世界の始まりだ。
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