YostarとKongStudiosが共同運営するスマホ向けタイトルの魅力とは

『ガーディアンテイルズ』プレイレビュー、ドット絵×謎解きアクション×育成の3拍子がそろう懐かしの王道RPGだ

2021年12月24日 13時00分更新

文● 馬波レイ　編集●市川／ASCII

　人気ゲームメーカー「Yostar」と「KongStudios」が共同運営する『ガーディアンテイルズ』は、サービス開始直後にストアからのダウンロード数1位を達成するなど、すでに多くの人気を得ている本作だが、その魅力はどこにあるのかをいま一度探っていく。

ドット絵キャラを操作する懐かしさ満載の謎解きアクション

　本作を知らない人のためにゲームジャンルをざっくり説明すると、画面見下ろし型のアクションPRGとなる。主人公（と3人の仲間）をバーチャルパッドで操作して、迷路状のフィールドを敵を探しながら進んでいくタイプの遊びだ。ドット絵で描かれた二頭身キャラクターや、エリアの端にまで進むと画面が切り替わる様子は、16ビット時代のゲーム……もっと端的にいえば『ゼルダの伝説神々のトライフォース』あたりを思わせ、直撃世代には懐かしさを感じさせてくれる。

　メインコンテンツの“冒険”では、複数のエリアからなるフィールド上を冒険しながら、ゴール地点を目指すことになる。道中では、出現した敵を倒していくのはもちろん、ブロックを移動させたり、トーチに火をともしたりといったパズルを解きながら先へと進んでいく。

　パズルの中には先々で入手できるアイテムを使わないと解けないモノもあったりと、バリエーション豊富な謎を用意している。中には、解くのにコツがいるパズルもあり、「あーでもないこーでもない」と頭を悩ませながらプレイするのもまた楽しいところだ。

　アクションRPGだけに冒険はリアルタイムで展開されるが、操作は攻撃ボタンを押すだけと至ってシンプル。装備する武器（後述）によって通常攻撃や溜め攻撃が変化するほか、敵の攻撃にあわせてダッシュボタンを押すと回避ができるなど、アクションの腕前が活かせる作りで、かなりの遊びごたえを感じさせてくれる。

　さらに、ボタンひとつで繰り出せる必殺技まで用意されているので、使い方次第で敵を一網打尽にすることも可能。逆に主人公のHPがゼロになるとゲームオーバーとなるので注意が必要だ。

　主人公が冒険をするのは、複数のワールド（現時点ではワールド8まで）の中にある複数のクエスト。中世ファンタジーや魔法学校など、ワールドごとにモチーフの題材が異なっているので、見ているだけで楽しい。しかもクエスト中の仕掛けもそれにあわせたテイストとなっていて、最後まで飽きさせない。クエストによっては、巨大ロボットで敵を一掃しながら進むミニゲーム的なイベントがあり、「とにかく楽しんでもらおう！」というサービス精神を感じさせる。

　RPGといえばストーリーも気になるところだが、その点も抜かりはない。未知なる敵“インヴェーダー”の襲撃を受けたカンタベリー王国を救うべく、主人公の新米騎士は言い伝えに残された“チャンピオン”たちを探す旅に出る――という物語は実に王道で安心感がある。ともに冒険をする小さな姫様や、冒険で出会う人々とのコミカルな会話も楽しく（一部ボイスあり）、物語の結末を知りたいという欲がプレイのモチベーションを高めてくれる。

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強力な英雄＆武器をゲットし、
自分好みのパーティを編成しよう！

　ガチャ要素である「召喚」は、主人公の仲間である“英雄”と、主人公や英雄が身にまとう武器や盾が出現する“装備”の2種類からなる。

　英雄召喚は、主人公と一緒にパーティを組んで戦ってくれるキャラクターが出現する。中世騎士からロボットまでさまざまな種類がいるキャラクターたちは、それぞれにレアリティーやパラメーター、さらには装備可能なアイテムや攻撃スキルが異なる。レベル以外にも多彩な育成要素があるので、自分好みのパーティを編成する楽しみが味わえるだろう。