スマート農業は課題解決の糸口のひとつ
実際、IoTを活用して、課題解決につなげる実証事業が、道内をフィールドとして、数多く行われている。
そのひとつがスマート農業だ。北海道は、農家1戸あたりの耕地面積が、都府県平均の14倍と広く、約30haに達している。さらに、1戸あたりの耕地面積は年々増加傾向にあるという。
鈴木知事は、「こうした広大な農地での作業を効率化したり、生産性を高めたりするには、デジタル技術の活用が重要な鍵になる」とし、5Gを活用した遠隔地からの運転制御などによる無人トラクタや、ドローンによる農薬や肥料の散布、データを活用した農作業の最適化などの実証事業が、北海道をフィールドにして、幅広く実施されていることを示す。
「無人トラクタは、下町ロケットのモデルにもなっている。冬場の除雪作業や、灯油の配送効率化、ドローンを活用したヒグマやエゾシカなどの害獣対策など、北海道ならではの課題解決にもデジタルが活用できる」とし、コロナ前には、日本国内だけでなく、海外からも視察が相次いでいたことを示す。
この連載の記事
-
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? - この連載の一覧へ