復活した「プライバシーモード」は、みんなに便利
歴代arrowsは独自機能が充実していることにも定評があります。このarrows Weも、低価格モデルながら多くの便利機能を備えています。
筆者が最も気に入ったのは「プライバシーモード」。指定したアプリをホーム画面から非表示にして、指定したアプリの通知や、指定した番号からの着信を非表示にできる機能です。ロック解除の際に、指紋センサーに当てる指で「通常モード」と「プライバシーモード」を使い分けることができ、より簡単に切り替える方法も用意されています。実は「プライバシーモード」は、富士通のガラケーに搭載されて、人に知られたくないことを隠せるなどと密かに人気を集めていた機能。それが久しぶりに復活したわけですが、今のご時世、プライベートで使うアプリをビジネスシーンでは隠すなど、多くの人に重宝されるような気がします。
ロックを解除しなくても、素早く起動できる「FASTメモ」も便利。カメラを起動したり、レコーダーを起動したりもできます。スマホ決済やポイントカードなどをよく使う人には、2つのアプリを素早く起動できる「FASTウォレット」も役立つでしょう。
また、防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)に加えて、泡タイプのハンドソープで泡えたり、アルコール除菌ができることも利点。さらに、1.5mの高さから26方向でコンクリートに落下させる試験にクリアしているなど、耐衝撃性にも優れています。
スマホを初めて使う人やシニア世代に適した「シンプルモード」、子どものスマホ利用に制限を課すことができる「ジュニアモード」も用意されており、まさに「みんなに、ぴったり」のスマホだからこそできる完成度です。
パワーはやや物足りないが
電池持ちには満足
SoCはSnapdragon 480 5G(最大2.0GHz/オクタコア)で、メモリーは4GB、ストレージが64GB。現在発売されている5Gスマホの中では、エントリークラスに属します。基本アプリを単独で使う部分にはまったく問題はありませんが、マルチタスク操作には向かず、たとえばカメラの撮影モードの切り替えなど、反応がやや気になることもありました。
バッテリー容量は4000mAhで、画面オフ時の5G通信を制御して、電池を長く持たせる機能も取り入れらています。フルに充電してから「YouTube」アプリで高画質設定で2時間の動画を再生したところ、バッテリー残量は83%になりました。単純計算では、動画を12時間近く見続けられることになり、ヘビーに使う人でも1日は余裕で持つと考えてよさそうです。
【まとめ】ライトユーザー向けではあるが
サブ端末として活用するのもアリ!
arrows Weは5Gスマホの中ではエントリーモデルですが、電話やブラウザー、SNSなどの基本アプリをメインに使うのであれば十分に満足できる性能を備えています。「プライバシーモード」を筆頭に、多彩な便利機能を備えていることも魅力。ただし、カメラやゲームなどの性能を重視する人は物足りなく感じるかもしれません。とは言っても、2万円台ですからコスパは圧倒的。プライベート用やビジネス用の2台目として活用するのもアリでしょう。
| 「arrows We」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 5.7型液晶 |
| 画面解像度 | 1520×720ドット |
| サイズ | 約71×147×9.4mm |
| 重量 | 約172g |
| CPU | Snapdragon 480 5G |
| 内蔵メモリー | 4GB |
| 内蔵ストレージ | 64GB |
| 外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
| カメラ画素数 | アウト:約1310万画素 +約190万画素マクロ イン:約500万画素 |
| 5G | Sub 6 |
| バッテリー容量 | 4000mAh |
| 防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X)、MIL、落下 |
| おサイフケータイ [FeliCa/NFC] |
○/○ |
| 生体認証 | ○(指紋) |
| USB端子 | Type-C |
| イヤホン | ○ |
| カラバリ | ドコモ:ネイビー、ホワイト、パープル、レッド(ドコモオンラインショップ限定) au:ローズゴールド、ホワイト、ブラック ソフトバンク:ターコイズ、ホワイト、ブラック |

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