1型センサーの恩恵で明暗差がハッキリ出る
以下は実際にXperia PRO-Iで撮影した作例。基本的にはPhoto ProのBASICモードで、被写体にレンズを向けたら、そのままシャッターを押して撮影している。AI機能はオンで、フォーカスや露出などの調整はしていない。またテスト機のため標準(50mm)のカメラは調整中で使用できず、その作例は撮影できなかった。
1型センサーの広角で撮影した写真は、2.4μmの大きなピクセルピッチの恩恵で、明暗差をしっかり捉えており、特に暗所での撮影は効果絶大。ただし1型センサー搭載とはいえ、センサー全体(約2000万画素)を使って撮影しているのではなく、写真撮影時には約60%の範囲(約1200万画素)を使用している。そのため、ソニーのデジカメで同じく1型センサーを搭載している「RX100・10シリーズ」のように、1型全体を使ったものと比較すると、ややボケ具合は弱い。
デジカメと違い、スマートフォンはレンズの大きさや本体の厚さで不利な点が多く、今回の仕様は現時点での技術的限界ともいえる。とはいえスマートフォンとしてはトップクラスなことに変わりないのは確かだ。
1型センサーの中央部分を使用している恩恵として、AF範囲の広さもある。撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーで、フレーム内ほぼ全体で高速にピント合わせが可能だ。
Xperia PRO-Iに加えて、LEITZ PHONE 1とiPhone 13 Proで同条件の撮影テストをした作例の比較動画もアップしてあるので、そちらもチェックして欲しい。
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