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国際認証「B Corp」取得に向けた取り組みも:

古本ビジネスの「おかしい」を変えたいバリューブックス

文●石井英男 写真●篠原幸宏(バリューブックス)提供 編集●ASCII

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多様な人が存在するのがバリューブックス

中村:僕はそんなに大きな社会の動きは理解していないし、それを意識してふだん活動していることもないんです。どちらかというと自分たちのビジネスをやっていく過程で、「ここなんかおかしいよね」とか、「ここで苦しんでる人がいるよね」というように、自分たちにとって気持ち悪い状態があることが好きじゃないので、発見して解決してみようとしているだけなんですよね。

 そうすると違うところでまた問題がでてきて、そっちはどうしようかと、あたふたしながらやっている。ちょっとずつ良くなっているのか、問題が変わっただけなのかわからないんですが、それをあと何年か繰り返して、罪悪感なくビジネスをやっていけるようになるといいなとは思ってはいます。でも、今は全然その罪悪感は消えていないというか、むしろ深まってることのほうが多いので、「いい会社ができました」という気持ちは全然ありません。

 たとえば従業員が単純に幸福そうに働いているかとか、お客さんの声を受けて、「確かに自分たちが悪いところが多かったね」とか、そういうところですよね。そういう部分でSDGsとの整合性が取れていけたらいいなとは思いますが、社員全員が社会の動きと会社の動きを両方感じ取っているというよりは、会社の中に多様な人が存在しているというのが今の自分たちなのかもな、と思っています。

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