「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」発表! グーグル独自CPUに、ソフトウェアが超強力なカメラ 第17回
「Pixel 6 Pro」ならではの光学4倍ズームやゲームでの高品質環境、5Gで2Gbps通信をチェック
2021年10月26日 01時00分更新
グーグル製「Pixel 6 Pro」は、同時に発表発売される「Pixel 6」に4倍光学ズームなどを追加した高機能モデルだ。大型かつ高解像度の6.7型QHD+(1440×3120ドット)OLED、リフレッシュレート120Hzのディスプレーを搭載するほか、5Gのミリ波対応や、Pixel 6と同じTensorプロセッサー搭載だが、メインメモリーが多いなどの違いがある。
この記事ではPixel 6 Proならではのカメラ性能や、Pixel 6/6 ProとAndroid 12の組み合わせで強化されたゲーミング機能、これから買う人が気になる5Gと各キャリアの対応状況などを中心に見ていこう。
Pixel 6 Proの基本仕様だが、全体のデザインやサイズ感はPixel 6とほぼ同等ながらも、より多くの機能を詰め込んだモデルとなっている。特に象徴的なのは、側面が曲面の6.7型QHD+(1440×3120ドット)のディスプレーだ。大画面だが左右を曲面にすることで、握ったときのサイズ感はPixel 6と同等クラスに収めつつ、縦方向や横のギリギリまで画面サイズを広げている。
内蔵ステレオスピーカーは上部の受話スピーカー部のスリットが広めで、本体底面のスピーカーとあわせて大きめの音量と立体感を両立。動画や音楽を快適に楽しめる。なお、イヤホン端子は搭載していない。BluetoothはLDACやaptX HDといった高音質コーデックにも対応する。
生体認証は、ディスプレー内蔵の指紋認証センサーのみ対応。顔認証は非対応だ。このほか、FeliCaによるモバイルSuicaなどの決済や、防水・防塵(IP68)性能にも対応する。
充電はUSB PD(30W PPS対応)と、ワイヤレス充電に対応。ワイヤレス充電は、ワイヤレスイヤフォンなどQi対応機器を背面に載せての充電も可能だ。バッテリーは大容量5003mAh。バッテリー寿命を長持ちさせる自動調整や、夜間の充電を最適化するアダプティブ充電にも対応する。
光学4倍レンズと超解像で
比較的緻密な20倍ズームを実現
カメラは広角5000万画素(1/1.31インチ)のものと、超広角1200万画素カメラに加えて、屈折光学系を採用した光学4倍の4800万画素カメラを搭載。レーザーオートフォーカスセンサーも備える。インカメラは1100万画素。
画角ついて見ていこう。超広角、広角、超解像2倍、光学4倍ズーム、超解像20倍ズームを並べた。超広角と広角はPixel 6と同等で、超解像2倍はおおむね使える画質だが、クアッドベイヤーの弊害かクリーム色の建物の屋根のディティールが崩れている。光学4倍ズームは非常に高繊細だ。超解像20倍ズームも等倍で見れば粗はあるが、全体的に緻密で良好だ。遠くの風景をアップで撮りたいときに光学4倍ズームはかなり役立つだろう。
このほか、従来のPixelシリーズ同様にナイトモードや、天体撮影モードも搭載する。
新機能のモーション撮影で特に使いやすいのは長時間露光だろう。とはいえ、露光時間を設定できるわけではないので、綺麗に撮れるのは迫力ある滝や噴水となる。
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