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Windows 11動作確認ずみなので、ゲームがOSに対応し始めたら簡単にアップグレード可能

最新タイトルをガッツリ快適に遊ぶゲーミングPCなら、23万円台でRyzen 7&RTX 3060 Ti搭載と高コスパな「ZEFT R26M」がオススメ

2021年10月14日 14時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R26M」

 パソコンショップSEVENで販売中の「ZEFT R26M」は、フルHDやWQHDでの快適ゲームプレイが期待ができるゲーミングデスクトップパソコンだ。価格は基本構成で23万780円(10月13日現在)と、ゲーミング向けとしてはコストパフォーマンスに優れるマシンだが、実際のパフォーマンスはどの程度なのだろうか。そこで、今回はいくつかのゲームをプレイし、ZEFT R26Mで快適にプレイできるのかどうか確かめてみたい。

ZEFT R26M
https://pc-seven.co.jp/spc/12822.html
23万780円(10月13日現在)

使用機の主なスペック
CPU Ryzen 7 5800X(定格クロック3.8GHz~最大クロック4.7Hz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量32MB
CPUクーラー 虎徹MarkII SCKTT-2000
グラフィックス GeForce RTX 3060 Ti
メモリー PC4-25600 16GB(DDR4-3200 SDRAM、8GB×2)
ストレージ 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe)
マザーボード ASRock B550M Steel Legend(標準変更品)
内臓ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
電源 Antec NeoECO Gold 650W(標準変更品)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
PCケース Thermaltake Versa H26 Black
OS Windows 10 Home(64bit)

レイトレーシング有効時でも快適なプレイ
Apex Legendsでは200fps以上の性能を発揮

 まずは、定番ベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.20.7274)の結果からだが、ZEFT R26MはFire Strike“無印”で2万7000台という高いスコアを発揮。テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでは、スコアは7000台まで落ち込んでしまうものの、Fire Strike Extremeで1万4000台のスコアを維持しており、ZEFT R26Mはの描画性能はかなり高い。

「3DMark」の結果

 DirectX 12のテストとなるTime Spyでも、ZEFT R26MはTime Spy“無印”でスコアが1万1000台と良好な結果を残している。

 では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションのグラフィックス自動設定から「レイトレーシング」を選択。そのうえで、ゲームをプレイし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.5)で取得。なお、最小フレームレートの代わり、すべてのデータのうち1%にあたる1パーセンタイルフレームレートを使用し、以下、文中とグラフ中ともに「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

「バイオハザード ヴィレッジ」の結果

 その結果だが、ZEFT R26Mは3840×2160ドットでMinimum(1%)が60fpsを割ってしまっているものの、2560×1440ドット以下の解像度であれば常時80fps以上のパフォーマンスを発揮している。レイトレーシングを有効にした美麗な画面で、快適に遊べるフレームレートを叩き出している点は立派だ。

 さらに「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測した。その結果だが、ZEFT R26Mは3840×2160ドットでも最小フレームレートは80fpsを超えており、快適なプレイを実現。

「Apex Legends」の結果

 さらに、FPSやTPSでは高リフレッシュレートに対応したディスプレーと組み合わせることで、1フレームでも多く描画して、他人より有利に立ち回るというのがトレンドになっているが、ZEFT R26Mは2560×1440ドットで常時144fpsを超えるパフォーマンスを発揮し、1920×1080ドットに至っては最小フレームレートが200fpsにあと一歩のところまで迫っており、コアなプレイヤーでも満足のいくパフォーマンスを備えているといっていいだろう。

 続いて「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のパフォーマンスも確かめてみよう。ここでは、オプションから「最高品質」に指定してベンチマークを実行しているが、スクウェア・エニックスの指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT R26Mは2560×1440ドットでその指標を満たしている点は評価できよう。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

ベンチ中のフレームレートの結果

 さすがに3840×2160ドットでは力不足となっているものの、ZEFT R26Mは2560×1440ドット以下の解像度であれば、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレを快適にプレイできる。

 ゲーム以外のパフォーマンスをチェックしておきたい。まずは、システム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2523)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。その結果だが、ZEFT R26Mは総合スコアが7600台と良好で、とくにDigital Content Creationが1万2000以上と優れている。

「PCMark 10」の結果

 このDigital Content Creationは、コンテンツ制作におけるパフォーマンスを見るテストグループで、ZEFT R26Mはフォトレタッチや動画の編集といった用途でも、高いパフォーマンスが期待できるというわけだ。

 続いて「FFmpeg」を用いて、動画ファイルのトランスコードに要する時間を測定してみた。用意した動画ファイルは、ファイナルファンタジーXIVをプレイした時間が7分弱のもので、解像度は1920×1080ドット、フォーマットはMotionJPEGとなっている。これをFFmpegを用いてH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードを行なったが、ZEFT R26Mでは前者が9分強、後者が21分ほどで作業が終了した。

「FFmpeg」を用いたトランスコードに要する時間

 さすがに負荷が大きいH.265/HEVCでは時間が長くなっているものの、CPUの「Ryzen 7 5800X」が真価を発揮し、実用的な範囲内の結果となったといっていいだろう。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージ性能もチェックしておこう。その結果だが、ZEFT R26Mはシーケンシャルアクセスで最大2500MB/秒弱、ランダムアクセスで最大600MB/秒弱のパフォーマンスを発揮。ストレージのSSDはNVMe接続で、十分な転送速度を実現しており、実際にゲームをプレイしして、ロード時間などでストレスを感じることはなかった。

「CrystalDiskMark」の結果

さまざまな場面で活躍できる1台
コストパフォーマンスは非常に優秀

ゲームはもちろん、それ以外の用途でも高いパフォーマンスを発揮するZEFT R26M

 以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT R26Mは2560×1440ドット以下の解像度であれば、ほとんどのゲームが快適にプレイ可能だ。とくに1920×1080ドットでは、144fpsを優に上回るパフォーマンスを発揮する場面もあり、人気のFPSやTPSのプレイを考えている人にとっても、このZEFT R26Mはかなり魅力的だ。

 さらに、ゲーム以外の用途でも高いパフォーマンスを発揮しており、さまざまな場面で活躍できる1台であることは間違いない。それでいて、ZEFT R26Mの価格は基本構成で23万円ちょっととリーズナブル。これからゲームを始めたいという人にも、このZEFT R26Mは、オススメできるゲーミングパソコンであるといっていい。

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