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T教授の「戦略的衝動買い」 第651回

簡単な設定で“遠隔からの見守り”もできるATOM Sensorを衝動買い

2021年09月23日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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開閉センサー1号機を両開き冷蔵庫の扉に付けてみた

開閉センサーを冷蔵庫に設置し、見守り実験開始

 おおよそのめどがついたので早速、「開閉センサー1号機」と名付けたものを筆者宅の冷蔵庫の扉に貼り付けてみた。片扉の冷蔵庫なら扉の側面と本体の側面に2つのパーツを貼り付けて目立ちにくくすることは簡単だが、両扉の冷蔵庫は意外と貼り付ける場所の候補が少ない。開閉センサーの存在を隠したければ冷蔵庫の扉の上面付近が理想だが、単独の開閉センサーでは両扉を完全にモニターするのは難しそうだ。

冷蔵庫の扉を開閉すると少し時間差はあるがスマホアプリでその状況が分かる

 実際にスマホのアプリを見ながら冷蔵庫の右側の扉を開けて、また閉めてみた。ほんの少しだけ時間差はあるが、アプリ上の「ATOM開閉センサー1号機」は「開けてる」そして「閉めてる」とアニメ表示が変化する。もちろんログを見ることでさかのぼって過去の冷蔵庫扉の開閉をチェックすることも簡単だ。お知らせ対象に登録しておけば、リアルタイムでスマホに自宅冷蔵庫扉の開閉状態がレポートされる。

センサーが開閉を検知するとLEDインディケーターが点滅する

 今回は、ATOM Camのオプション・センサーの中でも「開閉センサー」にだけ焦点を当て、現代なら老若男女すべての人が例外なく1年中絶対に使用する冷蔵庫扉に取り付けて、「遠隔からの見守り」の実用度を検討してみた。このレスポンスなら十分に実用に使えそうだ。

ログを見ることで冷蔵庫扉の開閉の頻度が分かる。単純なグラフ表示が欲しい

スマホでお知らせ設定をしておけば冷蔵庫の開閉状態が遠隔でも分かる

 今回は使用しなかった「開閉センサー2号機」は冷蔵庫と同じく、日常生活で絶対に使うであろう温水洗浄便座のフタやトイレの扉、浴室の扉などに取り付けて、冷蔵庫扉以外の開閉データを加えて、カメラで覗くことなくより精度の高い「活動確認」や「生存確認」を遠隔から実現できそうだ。

今回は紹介できなかったモーション検知センサーやもう一つの開閉センサーを並行して利用すればより確実な遠隔見守りが可能となるはずだ

 また、モーション検知センサーを加えることで、その検証データをより精度の高いモノにできる。モーション検知センサーや開閉センサーの検知をトリガーにして、ATOM Camの起動撮影をすることもできるので、見守り以外の防犯対策や記録には、従来のP2Pカメラも極めて効果的に役立ちそうだ。

 ATOM Camとそのオプションである開閉センサー、モーション検知センサーを自由に組み合わせて、監視ではなく「気配を察する」ユーザー独自の見守り、防犯、記録、お知らせシステムを簡単に構築できるだろう。一部の高齢者には、今もハードルの高い面倒なWi-Fiルーターではなく、コンセントを差すだけですぐに使える5Gホームルーターの登場、普及が一つの節目となってほしいものだ。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:アトムテック「ATOM Sensor(アトムセンサー)
・購入:ATOMストア
・価格:4000円(送料別)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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