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Radeon RX 6700 XTを使いWQHDで平均180fps以上!今話題の「Tales of ARISE」PC版の魅力と動作をレビュー

2021年09月29日 11時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ジサトラハッチ

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物語に深みと臨場感を与えている
最高峰の3D CGアニメーション

 アクションRPGである本作は、冒険パートと戦闘パートに分かれている。町のなかではさまざまなキャラクターとのコミュニケーションが中心だが、郊外に出たり、洞窟や遺跡、城の中などに入ると、装甲兵やズーグルなどが待ち構えている。ただし、敵と必ず戦わなければならないわけではない。近づくと戦闘パートに切り替わるが、距離をとってやりすごすことも可能だ。

必ずしも敵と戦わなくてもいい。ただし、あまり逃げ続けていると重要な敵と戦う際に力不足に困ることになる

 本作で特徴的なのがさまざまなアニメーション手法が用いられていること。冒険パートや戦闘パートでは操作が可能な3D CGアニメーションで描かれているが、独自開発された「アトモスシェーダー」が用いられており、まるで光や空気感を再現した絵画のようなタッチだ。

移動しながら視点を変えて景色を見上げてみると、絵画のような臨場感に圧倒させられる

 重要なシーンでは、よりカメラワークに凝り、ハイクオリティーに描かれる3D CGアニメーションに切り替わる。ここでは顔の微細なニュアンスを表現する進化した「フェイシャルCG」が採用。キャラクターの造形も素晴らしいが、とにかく表情の動きがきめ細やかだ。「怒り」の中の「悲しみ」、「強がり」の中の「戸惑い」など、複雑な感情が入り組んだ演技は必見と太鼓判を押せる。

ひとつの感情だけではなく、さまざまな表情を織り交ぜて表現。この複雑な演技が物語に深みと臨場感を与えている

「テイルズ オブ」シリーズでおなじみの冒険の途中で会話を楽しめる「スキット」システムも進化。ここでも3D CGアニメーションが採用され、キャラクターが装備している衣装、場所、時間なども反映されるようになった

 2Dアニメーションは前作に引き続き、いまや世界的なアニメスタジオ「ufotable」が担当。オープニングアニメだけでなく、ゲーム中でも2Dアニメーションが挿入されている。

手描きならではの柔らかさ、暖かみは「テイルズ オブ」シリーズには欠かせない

戦闘パートの爽快感はバツグン
仲間と繰り出す「ブーストストライク」が気持ちイイ!

 戦闘パートは非常に爽快、かつ奥深い。基本操作は「RB」ボタンで通常攻撃、「RT」ボタンで回避が可能。「Y」、「X」、「A」ボタンでは割り当てた「術技」を使える。通常攻撃は連続3回まで、術技はアーツゲージを使い切るまでという制限があり、うまくつなげていくことが基本テクニックだ。

敵の攻撃を「RT」ボタンでタイミングよく躱すと、「ジャスト回避」となり、ダメージを受けず、すぐに反撃に移れる

 キャラクターにはそれぞれ「ブーストアタック」という特技が用意されており、ブーストゲージがたまったら発動可能。ブーストゲージは時間の経過でたまっていくので、出し惜しみせず積極的に使ったほうがいい。

これはシオンの「ウィングブレイク」。銃口から複数の光線を放つ。飛行している敵を撃ち落とし、ダウンをとることが出来る

 このほかにも仲間と協力して繰り出す「ブーストストライク」や、強敵との戦いで特定条件下において発動できる「特殊なブーストアタック」も用意されている。どちらも一発逆転を狙える強力な技で、3D CGアニメーションもド派手だ。本作の戦闘パートの爽快感はここに極まれりと言えよう。

ド派手な「特殊なブーストアタック」は何度でも鑑賞したくなること請け合い。何度も倒される敵が気の毒になってしまうほどだ

 シリーズ25周年の記念作である「テイルズ オブ アライズ」は、ゲームシステム、ストーリー、グラフィック……どれをとっても文句なし。このハイクオリティーを最大限に堪能するため、PCをアップグレードするだけの価値は十分にある作品と言える。

「Ryzen 7 PRO 4750G」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?

 最後に「テイルズ オブ アライズ」がAMDのプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストに用意したCPUは「Ryzen 7 PRO 4750G」(8コア16スレッド)、GPUは「Radeon RX 6700 XT」だ。

 グラフィック設定はすべてデフォルトで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。

 今回は8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 PRO 4750G」とミドルレンジGPU「Radeon RX 6700 XT」を組み合わせているが、平均フレームレートはフルHDで257.4fps、WQHDで183.1fps、4Kで88.7fpsとなった。最小フレームレートがすべて58fps前後となったが、戦闘中の一部シーン(おそらく「ブーストアタック」などのCGアニメーションシーン)で強制的に60fpsに変更されているようだ。

 戦闘シーンで操作している間はハイフレームレートが維持されているので、ゲーム性にはまったく問題ない。いずれにしても今回のハードウェア構成なら、4K解像度でも「テイルズ オブ アライズ」を快適にプレイできると言えよう。

【ゲーム情報】

タイトル:Tales of ARISE(テイルズ オブ アライズ)
ジャンル:心の黎明を告げるRPG
販売:バンダイナムコエンターテインメント
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)
発売日:発売中(2021年9月9日)
※PC(Steam)版は2021年9月10日
価格:
 通常版:8778円(パッケージ版/ダウンロード版)
 Premium edition:1万2980円(パッケージ版)
 数量限定ASOBISTORE collector's edition:2万1780円(パッケージ版)
 数量限定ASOBISTORE figure edition:1万578円(パッケージ版)
 Ultimate Edition:1万4300円(ダウンロード版)
 Deluxe Costume Edition:1万2650円(ダウンロード版)
 Deluxe Sound Edition:1万780円(ダウンロード版)
 PC(Steam)版Ultimate Edition:1万3750円(ダウンロード版)
 PC(Steam)版Deluxe Edition:1万1000円(ダウンロード版)
※パッケージ版はPlayStation 4/PlayStation 5のみ。
CERO:C(15才以上対象)

   

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