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Windows情報局ななふぉ出張所 第245回

次は店舗支援を強化:

PayPay手数料「有料化」店離れ防げるか

2021年08月25日 09時00分更新

文● 山口健太

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有料化後も店舗をつなぎとめる「マイストア」

 PayPayが発表した手数料は他社より安い水準とはいえ、コロナ禍の真っ只中というタイミングの悪さは否めません。そこで発表したのが「3%還元」のキャンペーンと、店舗支援ツールの「PayPayマイストア」です。

 まずは中小店舗向けに、PayPayによる売上金の3%を上限100万円までキャッシュバックするキャンペーンを実施します。これは手数料無料の実質的な延命策といえるでしょう。

 もう1つのPayPayマイストアでは、PayPayアプリにお店の写真を掲載し、レビューの投稿やクーポンの配布といった機能が備わっています。中小店舗は人手不足でなかなか集客にまで手が回らないものですが、そのデジタルマーケティングを支援するツールといえます。

「PayPayマイストア」では独自のストアページを作り、レビューやクーポン機能を利用できる

 3%還元キャンペーンは「PayPayマイストア ライトプラン」への加入が条件となっています。手数料無料を延命しつつ、その間にマーケティング面でのメリットを実感してもらうことで、中小店舗のPayPay離れを防ぐ狙いが感じられます。

 すでに大企業はこうしたデジタル化を自前で進めているのに対し、中小店舗は遅れており、世界的に伸びしろが大きいホットな分野になっています。PayPayはこのトレンドにしっかり乗ってきたといえるでしょう。

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