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山根博士の海外モバイル通信 第557回

1万円を切るアクティブノイキャン&防水TWS、Blackview「AirBuds 5 Pro」

2021年08月06日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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BlackveiwのAirBuds 5 Pro

 様々な製品が市場にあふれ、どれを選んでいいか迷ってしまう小型のワイヤレスステレオヘッドフォン。TWSと呼ばれるこの製品はスマートフォンで音楽のみならず動画視聴が当たり前になった今の時代、必須とも言えるアクセサリーです。大手ECサイトを見ればメジャーメーカーから無名な格安品まで多数の製品が売られています。今回はタフネススマートフォンを主に展開しているBlackviewの最新TWS「AirBuds 5 Pro」を試してみました。メーカー公式サイトでは89.99ドル(約9900円)が販売開始セールで59.99ドル(約6600円)、海外通販ショップでは50ドル以下で販売しているところもあるようです。

 AirBuds 5 Proの大きな特徴はハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応し、小型でありながら音楽や動画の視聴に没頭できる環境を提供してくれることです。イヤーピースも複数付属しているので自分の耳に合わせてフィット感を調整できます。

アクティブノイキャン対応、複数のイヤーピースが付属

 ケースは手のひらサイズ。ケースには480mAhのバッテリーが内蔵されています。このケースはワイヤレス充電に対応するので、このまま充電パッドの上に置けば充電可能。ワイヤレスは2時間で満充電できます。最近のスマートフォンはリバースワイヤレス充電に対応しているモデルも増えていますから、USBケーブルを忘れてもスマートフォンの裏面に置いて充電できるわけです。

手のひらサイズのケースはワイヤレス充電に対応

 背面にはUSB Type-C端子と充電インジケーターランプを備えます。ケースの充電時間はUSBで1時間、TWS本体は1.2時間です。なお5分の充電でも3時間の音楽再生ができるので、時間がない時でも安心です。TWSの音楽再生時間はACNオフで4時間、ケースを使い繰り返し充電すれば24時間。ACNオン時は3.5時間、ケース併用で20時間の利用が可能です。

USBなら1時間充電が可能

 本体を開くとTWSが収納されています。なお左右それぞれを別々の端末とペアリングすることも可能で、モノラルですがスマートフォンとタブレット、のように異なるデバイスで使い分けることもできます。

本体を開けたところ

 TWSのサイズは最大で33.94×21.98×6.8mm。標準的なサイズでしょう。IPX7の防水に対応しているため、入浴中などはさすがにむずかしいものの、ちょっとした小雨くらいでは本体に浸水することはなさそうです。

IPX7の防水に対応したTWS本体

 付属のマニュアルは多言語に対応、日本語もあるので細かい設定も問題ありません。

日本語対応がうれしい

 さて、実際に使ってみたところ、ANCをONにすると外からのノイズが低減され、いい感じで音楽に集中できます。電車の中では使っていないのですが、屋外のちょっとうるさいところでも音質は良好です。またマイクもトリプルノイズキャンセリングとなっているため、通話時にこちらの声を明瞭に伝えることが可能です。

ACN搭載で音楽を聴くことが楽しくなる

 TWS本体をタッチして基本操作を行うことができます。ANCのON/OFFは左のTWSをダブルタップ。一方通話や音楽再生コントロールは右のTWSを使い、音楽再生や通話が入った時の受信は2回タップで操作できます。詳細な操作は日本語マニュアルに記載されています。

本体タップで簡単な操作ができる

 Blackviewはまだ日本ではあまり知られていませんが、海外通販ショップなどでは同社のスマートフォンはおなじみです。低価格かつANCと防水対応で十分使いやすい製品だけに、日本での正規販売も期待したいものです。

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