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中堅/中小企業向けソリューション「NEC Chromebook for テレワーク」を発表

NEC、テレワーク専用端末に導入/運用支援をセット化して提供

2021年06月30日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2021年6月30日、中堅/中小企業をメインターゲットとするテレワークソリューション「NEC Chromebook for テレワーク」を発表した。Chromebook端末「NEC Chromebook Y2(Wi-Fiモデル)」やクラウド型リモートアクセスツール「RemoteView」に加えて、NECによる初期設定の代行や運用支援、サポートデスク対応などもセット化することで、情報システム部門の業務負担を軽減しつつ、セキュアなテレワーク環境を迅速に実現する。7月19日より提供開始予定。

「NEC Chromebook for テレワーク」の特徴

 NEC Chromebook for テレワークは、オフィスにある自席PCをリモートのChromebook端末からセキュアに操作できるテレワーク環境を提供するソリューション。Chromebook端末本体やRemoteViewに加えて、導入準備(設定代行、端末登録)や運用支援(アップデート評価、サポートデスク対応)などをNECがワンストップで提供することで、情報システム担当者の負担を軽減する。

Chromebook端末やリモートアクセスツールの提供だけでなく、設定代行や運用支援といったサービスも合わせて提供する

 同ソリューションでは、VPN構築が不要なRemoteViewを採用して、自席PCからの画面転送のみで情報を社外に持ち出さないシンクライアント型のリモートアクセスを実現。さらにChromebook向けのMDM(モバイルデバイス管理)管理コンソール「(Chrome Enterprise Upgrade」において、総務省の「中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き初版」を基にNECが策定した「テレワーク標準設定」を適用することで、セキュリティを強化しているという。

 なお、リモートにあるChromebook端末に対して、管理コンソールからテレワークに必要な設定やアプリケーションを自動配信して“テレワーク専用端末化”できるため、利用者は端末到着後、スムーズにテレワークを開始できる。

ChromebookやRemoteViewの基本機能と合わせて、NECが独自に策定した標準設定を適用し、セキュリティを強化している

 運用開始後には、OSアップデートによるセキュリティ設定などへの影響について情報提供を行い、顧客ニーズに応じて管理コンソールの設定変更を代行する。加えて、利用者や情報システム部門からの電話やメールによる問い合わせに対応するサポートデスクサービスも提供する。

 NEC Chromebook for テレワークはオープン価格。初年度費用としてNEC Chromebook Y2端末やChrome Enterprise Upgrade、設定代行サービスなどが、2年目以降はRemoteView(1年パッケージ)や運用支援サービスの費用がかかる。またオプションとして、Chromebookの保守/保障やバッテリ交換サービス、外付けディスプレイ、モバイルルーターなども合わせて販売する。

 NECでは、発売後3年間で150社へ提供することを販売目標に掲げている。また今後、端末のラインアップ拡充や、自席PCリモートアクセス以外の方式(DaaS、仮想デスクトップなど)への対応も目指すとしている。

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