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サイズも音も規格外、クリアで爽快な鳴りっぷりに感激

ゼンハイザー初のスピーカーで360 Reality Audioにも対応した「AMBEO Soundbar」を聴く

2021年06月29日 15時30分更新

文● ASCII

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AMBEO Soundbar

 簡潔に書くと驚きである。ゼンハイザーの「AMBEO Soundbar」は、サウンドバーに対する先入観をいろいろな意味で変えてくれる製品だと思った。

 AMBEOはゼンハイザーとフラウンホーファーが共同で進めている立体音響のプロジェクト。フラウンホーファーはMP3の開発で知られ、最近ではソニーの360 Reality Audioが採用するMPEG-H Audioも手掛けている。

 AMBEO SoundbarはこのAMBEOのプロジェクトの中で生まれた、ゼンハイザー初の個人向けスピーカーだ。MPEG-HやDolby Atomosへの対応に加え、ネットワーク再生機能も充実しており、多彩な使いこなしが可能だ。

 そして、とにかく音がいい。ここは一番に伝えたい点だ。ゼンハイザーのハイエンドヘッドホンを聴いているような空間が部屋いっぱいに広がるそんな魅力的な音を聴かせるサウンドバーなのだ。

 リッチ、ナチュラル……いろいろな表現はできると思うが、可能ならぜひ聞いてほしい。高域は誇張感なく自然に伸び、非常にやわらか。鉄琴のようなキラキラとした音の輝きが際立って素晴らしいが、目立ちすぎて耳に障るということがない。音の雑味は一切なく、セリフや声が非常に明瞭。きわめて透明度が高いサウンドだ。ズシンと沈むと同時に非常に機敏に反応する低域の再現も印象的だ。例えば、銃弾や爆発音といったものは芯と重量感があるし、劇伴で打楽器を小刻みに連打するようなトラックが入っていても、それぞれの音のアタックが揃い、かつ非常によく分離する。

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