AMDは6月23日、オープンソースの空間アップスケーリング技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」の提供を開始した。
FSRに対応したゲームでは、4K解像度平均2.4倍のパフォーマンス向上が見込めるという。多くのゲームでは、パフォーマンス(速度)を向上させるには解像度を下げる必要があるが、FSRでは最先端のアルゴリズムを使用して低解像度の入力をアップスケールして高解像度化する。ゲーム開発においてそれを考慮した設定を導入することで、画質を下げることなく高解像度で表示し、なおかつ速度との両立を図ることが可能。FSRでは、ウルトラクオリティー/クオリティー/バランス/パフォーマンスの4つのモードを選ぶことができる。
FSRはRadeon 6000/6000M/5000シリーズなどの各種ビデオカードで利用可能なほか、Radeonグラフィックスを搭載したAMD Ryzenデスクトップ/モバイルプロセッサーでも動作する。さらにNVIDIA系ビデオカードでもパフォーマンス向上が可能という。
40以上のゲーム開発企業がFSRに対応することを予定しているほか、すでに「Anno 1800」「Evil Genius 2」「Godfall、Kingshunt」「22 Racing Series」「Terminator:Resistance、The Riftbreaker」で利用可能。年末までにさらに多くのゲームが追加されるとしている。FSRは7月中旬にAMD GPUOpenから無料ダウンロードが可能となる予定。