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業界人の《ことば》から 第438回

まんべんなくではなくメリハリの効いた成長を、データ活用に重点を置く三菱電機

2021年06月21日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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人工知能技術「Maisart」にIoTや5G技術を統合

 三菱電機では、2019年に打ち出した経営戦略において、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域に対して、「統合ソリューション」事業に取り組む考えを示していたほか、2020年4月には、ビジネスイノベーション本部を設置。統合ソリューションへの取り組みを本格化させている。

 「三菱電機の統合ソリューションは、強いコアコンポーネントに、長い事業経験で獲得した豊富なフィールドナレッジ、AIやIoTなどを含めた先進的デジタル技術を用いることで、主にエッジ側でソリューションを作っていくことになる」とする。

 「コンパクトなAI」技術と位置づける三菱電機独自の「Maisart」や、統合IoTの「ClariSense」、5Gをはじめとした「通信関連技術」などが、統合ソリューションを支える主要技術になる。

 たとえば、Maisartを活用して、レーダーで収集したデータをもとに、津波の発生検出とほぼ同時に、陸地での津波浸水深を高精度に予測し、迅速な避難計画の策定を支援。沿岸地域での防災や減災に貢献しているという。

 三菱電機の杉山社長は、「様々な機器やシステムのデータを連携、分析し、顧客に最適なソリューションを提供するのが三菱電機の統合ソリューションとなる。オープンイノベーションによる顧客との共創や、M&Aなどの積極的な活用により、ソリューション領域を拡大していきたい」と意気込む。

 統合ソリューションでは、2025年度までの売上高で3000億円の増加を目指すという。育成事業には位置づけているが、隠れた成長事業のひとつだといえそうだ。

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