冷蔵庫の扉にディスプレーというかタブレットを埋め込んだスマート冷蔵庫をサムスンやLG、はては中国の家電メーカーが海外で販売しています。スマートフォンとの連携もスムーズにできるものの、高価格なため、まだ普及には至っていません。しかし身の回りのあらゆるものを「スマート化」しようと、様々なメーカーがいろいろな製品を出しています。
中国では子供の学習熱が高まっていますが、そんな子供を支援するスマートな製品が出てきました。それは「スマートスタンドライト」とでも呼べるライト。机の上にスタンドライトをおいて使っている人も多いでしょう。そのスタンドライトにスマートフォンが埋め込まれているのです。
Dali(大力)の発売するスマートライト「T5」シリーズは、T字型のスタンドライト。サイズは約424x421x146mm。ライトの明るさは30cmの距離で500ルクス以上、50cmの距離で300ルクス以上で、これは大手メーカーの高性能なライトよりも明るいとのこと。照明としての性能は十分あります。
ではスマートフォンを埋め込んで何ができるのでしょうか。まずスマートフォン部分はディスプレーが5.45型(1440x720ドット)。CPUは不明でWi-Fi接続。学習アプリが内蔵され、発音や文字の書き方なども画面で見ながら学ぶことができます。スマートフォンでも同じことができますが、スタンドに置くなどしなくてはなりませんし、余計な通知がきてしまったり、学習をやめてゲームをしてしまう、なんてこともあるでしょう。スマートスタンドならゲームアプリは入れられないので学習に専念できます。
音声入力や音声AIにも対応。英語の発音を正しく聞いたり、声で質問をして答えてもらうということもできます。なお学習アプリの音声AI対応は中国では割とメジャーで、子供向けの学習タブレットや子供向けスマートウォッチにも搭載が進んでいます。
またスマートフォン部分のフロントカメラに加え、T5の支柱上部にも800万画素のカメラを搭載。2つのカメラを使い、離れた場所にいる親御さんたちが子供の顔や机の上の学習ノートなどをビデオで見ることができるのです。親子のビデオ会話用に使うだけではなく、子供が勉強するふりをしながら実は漫画を読んでいた、なんてこともこれではできなくなりますね。
カメラはビデオ通話以外にも使えます。リモートジョブ機能では、学習ノートなどでテストを行ない、その結果をカメラでスキャンして親御さんのスマートフォンへ送信。間違った回答には親御さんのスマートフォンのほうに正しい回答が表示されて子供に通知できるといった機能も搭載されているようです。T5は「1人で勉強をする子供を支援するスタンドライト」というわけです。
価格は「T5」が779元(約1万3000円)、カメラを使って姿勢をチェックし、長時間同じ姿勢で座り続けているときは警告や運動を促す機能を搭載した「T5 Pro」が1099元(約1万9000円)。日本語版にして日本で発売されたら結構売れると思うのですが、どうでしょうね。
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