見た目も性能も自由自在! 自分好みのPCは自作で手に入れよう
Mini-ITXマザーを使ってコンパクトなカジュアルゲーミングPCを自作
さらに必要な主要パーツ、SSD、メモリーなどを選ぼう
CPU、マザーボード、ケース、電源、CPUクーラーまで決まれば、後は好みのスペックに合わせてSSDやメモリーなどを選んでいくだけだ。
SSDはM.2と2.5インチなどの形状があるが、コンパクトなPCでのオススメは断然M.2。ベイもケーブルも必要なく、マザーボードに直接取り付けられるため、スペースの限られる小型PCで有利だからだ。
M.2のSSDにはSATA接続とPCIe(NVMe)接続の2つの種類がある。対応する接続方法はマザーボードにもよるが、多くの場合、高速なPCIe接続に対応しているので、こちらを選ぶといいだろう。
PCIe 3.0対応とPCIe 4.0対応のどちらがいいかは、悩みどころ。CPUにRyzen 7 PRO 4750Gを選んでいるとPCIe 3.0までしか使えないため、PCIe 4.0本来のスピードが出せないからだ。価格もPCIe 3.0対応の方が安いので、コスパ重視ならPCIe 3.0を選ぶといい。
とはいえ、将来CPUの換装を視野に入れているのであれば、その時に真価を発揮できるよう、最初からPCI 4.0対応のSSDを選んでおくというのも一つの手だ。好みや予算によって大きく変わってくるため、納得できるものを買うといいだろう。
なお、小型ケースでは後からのストレージ増設が難しくなるため、容量はなるべく多いものを選ぶと安心だ。最近のゲームはサイズが大きくなっているので、512GB以上、できれば1TBクラスを狙いたい。
メモリーで気を付けたいのは、容量だけでなく速度にも違いがあること。しかも、CPUやマザーボードによって対応できる速度が変わってくるから厄介だ。極まれに相性問題で動作が不安定になることもある。
確実に動作するメモリーが欲しければ、先にマザーボードの製品情報をチェック。例えば「B550I AORUS PRO AX」であれば、GIGABYTEのサイトのサポートページで、メモリーサポートリストという形で公開されている。
なお、メモリーが速ければ速いほどPCの性能も上がるものの、その割合はわずか。高性能CPUを搭載し、さらに少しでも速度を上げたいという場合には高速メモリーは向いているが、そうでない場合はDDR4-2666、もしくはDDR4-3200で十分だ。
ここまでくれば、ひと通りPC本体のハードウェアはそろう。後はマニュアルを見ながら組み立てていくだけだ。これ以外にもマウスとキーボード、そしてOSが必要となるので、持っていない場合は一緒に購入しておこう。
パーツ構成 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 PRO 4750G」あるいはAMD「Ryzen 5 PRO 4650G」 |
CPUクーラー | Noctua「NH-L9a-AM4」 |
マザーボード | GIGABYTE「B550I AORUS PRO AX」 |
メモリー | GIGABYTE「AORUS GP-ARS16G33」 |
ストレージ | GIGABYTE「AORUS GP-AG70S1TB」 |
グラフィックス | CPU内蔵グラフィックスあるいは GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3060 ELITE 12G」 |
PCケース | In Win「B1」あるいはPHANTEKS「EVOLV SHIFT 2 AIR」 |
電源ユニット | Cooler Master「V650 SFX GOLD」(In Win B1の場合は不要) |
液晶ディスプレー | GIGABYTE「G24F」 |