シャープは17日、オンライン発表会を開催。スマホ最大級の1型センサーとSUMMICRONの名称を持つレンズを持つ、ライカとの協業により開発したカメラを搭載したAndroidスマートフォン「AQUOS R6」を発表した。6月中旬以降の発売予定で、ドコモとソフトバンクからのリリースがすでに公表されている。
1型センサー+SUMMICRONレンズのカメラ搭載
自社製で240Hzリフレッシュレート対応のIGZO有機ELパネル
シャープのフラグシップ「AQUOS R」シリーズが、スマホの世界に新たな2つの要素を持ち込んだ。1つめはカメラ。これまでのスマホのカメラは単体のデジカメと比べて、小型のセンサーや薄型のレンズをスマホの高性能プロセッサでカバーするという組み合わせで高画質を実現していた。それに対して、AQUOS R6では1型という高性能コンパクトデジカメで一般的、そしてスマホとしては最大級のセンサーを搭載。また、レンズについてはスマホの薄型筐体に収まる高屈折率の7枚構成で実現されている。
このカメラシステムは、昨年3月から協業を開始したというライカとの共同で設計や画質の調整を進めたとしており、レンズには「SUMMICRON」の名称が用いられている。F値は1.9、焦点距離は19mm相当。デジタル処理では不可能な、より自然なボケ味の写真が撮影できるほか、カメラは1つでありながら(約2020万画素)、大型のセンサーを活かして、19mmの広角から光学6倍相当の望遠まで、クリッピング+デジタル処理との組み合わせで多彩な画角に対応している。
もう1つの要素がディスプレー。これまでのAQUOSハイエンドには、同社自慢のIGZO液晶が搭載されてきたが、AQUOS R6にはIGZO技術を用いたという自社製OLEDパネル「Pro IGZO OLED」を搭載した(6.6型、19.5:9、1260×2730)。リフレッシュレートは最大240Hzと4倍速駆動に対応しつつ、1〜240Hzの間をコンテンツに合わせて自動で切り替えることで低消費電力を両立。10億色の階調表現や2000万:1のコントラスト比、2000ニトのピーク輝度を実現している。
また、OLEDパネルの搭載で指紋センサーがディスプレー内蔵型になったが、3D超音波式の採用で速度面で有利になっているほか、指紋認証が可能なエリアを11倍に広げたことで、使いやすさに加え、2本の指で認証することによるセキュリティーアップが可能になった。
そのほかのスペックもハイエンドモデルだけに非常に強力となっている。CPUは現行最上位のSnapdragon 888 5Gで12GBメモリー、128GBストレージと組み合わせられる。5000mAhバッテリー、Android 11、カラバリはブラック・ホワイトの2色。5Gはサブ6の対応となっている。
シャープ「AQUOS R6」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.6型Pro IGZO OLED(19.5:9) |
画面解像度 | 1260×2730 |
サイズ | 約74×162×9.5mm |
重量 | 約207g |
CPU | Snapdragon 888 5G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 12GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 11 |
5G対応 | サブ6 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 約2020万画素(F値1.9、19mm相当)+ToF イン:約1260万画素(F値2.3、27mm相当) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
SIM | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
イヤホン | ○ |
カラバリ | ブラック、ホワイト |
発売時期 | 6月中旬以降 |
販売キャリア | ドコモ、ソフトバンク |