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CPUの排熱を調理に使うタキオン・コンロ爆誕

GIGABYTEのマザーZ590 AORUS TACHYONでレッツ・クッキング!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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 GIGABYTEから「マザーボードのZ590 AORUS TACHYONとCore i9-11900Kを送るんで、なんかおもしろいことやってください。壊れてしまってもOKです。CPUはともかくマザーボードは頑丈なんで!」というダイナミックな連絡があった。

 Z590 AORUS TACHYONはオーバークロッカー向けのとても頑丈なマザーボードであり、アグレッシブな運用をしても平気であることをアピールしてほしいということだろう。ということで、今回はZ590 AORUS TACHYONとCore i9-11900Kで調理をしてみることにした。

Z590 AORUS TACHYON。もりもりと並ぶフルタンタルポリマーコンデンサーが目を引くマザーボードだ

超光速の粒子「タキオン」の名を冠するオーバークロック向けマザー
Z590 AORUS TACHYON

 Z590 AORUS TACHYONは、Z590チップセット採用のマザーボードだ。とりわけVRM周りの強化が目立ち、Intersil製「ISL69269PWM」コントローラーを備え、12フェーズを直接駆動させている。また各フェーズには100AのDrMOSであるVishay「SiC840」を採用。これは極冷時での安定性を狙ったものだ。フルタンタルポリマーコンデンサーも用意し、過渡応答性(電流が急激に増加あるいは減少した際に、定常状態に戻るまでの復帰時間)を向上させている。

上半身のレイアウトにインパクトがある

 メモリースロットは2基のみ。オーバークロック前提で高クロックを狙いやすくするための選定だ。CPUとメモリー間の距離を最短にしつつ、シールドで強化したメモリー配線を用意して外的要因の排除を実現している。オーバークロック運用が前提なためゲーミング用途からはかけ離れてしまうが、定格運用時の安定性は当然ながら高いため、ゲーマーがビジュアル重視で選びたい場合にも本マザーボードは選択肢に入ってくるだろう。

 フルタンタルポリマーコンデンサー群と並んでビジュアル的な特徴になっているのが、マザーボード右上のエリアだ。オーバークロック向けボタンやスイッチ、電圧測定端子が用意されている。便利なのはAとBボタン、および±ボタンだ。

 ABボタンはプロファイルスイッチになっており、次回起動時に事前に設定したプロファイルを呼び出せる。±ボタンはCPU倍率スイッチで、BIOS画面上での操作か簡略化できるというもの。このほか、CPUの動作周波数を下げるOCトリガースイッチや、電源をいったん完全に遮断してからシステムを再起動するコールドリセットボタンなどもあり、スピーディーなリトライや設定変更に対応している。

オーバークロック時によくやる操作がやりやすいようにスイッチやボタンなどが用意されている。USB 3.2 Gen 2 Type-Aも使い勝手がいい

CPUは第11世代Coreの最上位モデル「Core i9-11900K」

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