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CPUの排熱を調理に使うタキオン・コンロ爆誕

GIGABYTEのマザーZ590 AORUS TACHYONでレッツ・クッキング!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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クロックアップのためにチョコをくべる

 甘いものが欲しくなり、編集部の近所にあるコンビニをチェックしたところ、チョコレートが目に入った。マザーボード上で生成されるチョコレートフォンデュは絵になるかもしれないということで、チョコレートを購入した。テンパリング(カカオバターの結晶を最も安定した状態にする温度調整作業)などの工程は端折り、ヒートスプレッダー上にアルミカップを設置して、ブロックごとチョコを投入してみた(シェラカップがあればよかった)。

サーマルパッドを1枚挟んでアルミカップを設置

サクッと溶ける!

 サクッとチョコレートが溶けるところを確認してから数分後に、システムがシャットダウンした。チョコレートが温まり、熱の逃げ場がなくなったことで保護機能が働く温度に到達したためと思われる。

 チョコレートはバリエーションによって融点は異なるが、高くても50~55度であるため、早い段階で熱の逃げ場がなくなる。とはいえ、これは予想通りだったので、チョコレートの溶け具合を見ながら、チョコレートをくべてシステムをキープした。

 このときの目安は動作周波数だ。前述のカルビ焼きでも触れているが、カルビを裏返すと動作周波数が上昇した。これはチョコレートをくべたときも同様で、新しいチョコレートをくべると、動作周波数は800MHzから1200~2000MHzに上昇し、しばらくすると800MHzに戻る。

 そうであれば、定期的にチョコレートをくべていけばよく、チョコレートフォンデュを楽しめる量のチョコレートを溶かしたら、あとは放置しておき、シャットダウンしたら食べ時だとわかるわけだ。また必要なチョコレートの量がわかっているならば、すべて投入しておき、シャットダウンするまでOCCT放置するだけでよく、とてもお手軽なクッカーといえよう。

マシュマロをチョコに浸し、チョコレートフォンデュとしてしっかり食べられた

温度が均一ではないため、やや固い感じもあったが、おやつとしては大変満足!

爆熱の「Core i9-11900K」がヒートシンクレスでも動作する
Z590 AORUS TACHYON

 CPU温度が100度の状態が継続しても安定していたZ590 AORUS TACHYON。それほど電気を食べさせていない状況が続いたが、CPUの熱要素に対してのタフさをチェックできた。

 マザーボードとしてはオーバークロッカー向けとなるが、定格運用時の安定性の高さがあってのことだ。そのため、オーバークロックを楽しむ人はもちろんとして、オーバークロックはしないがなるべく安定した環境、たとえばゲーム実況配信が長時間になりがちといった人にも向く。

 ともあれ、肉は満足に焼けなかったが、Z590 AORUS TACHYONとCore i9-11900Kで溶かしたチョコレートは美味しかったので満足している。

パフォーマンスの限界を追求する人に最適なZ590 AORUS TACHYON。オーバークロックで世界一を目指す人は要チェック!

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