新型はPHSアンテナがなくなり
スッキリしたデザイン
表面から見た場合、足掛け8年ほどお世話になったABITの迷惑電話チェッカーと比較して最大の違いは、PHSアンテナの有無だ。従来モデルは電話番号データベースの収集、再配布にPHS回線を利用していたが、現モデルではPSTN(公衆交換電話網)を使用する仕組みに変わっている。
かかってきた電話番号を表示するディスプレーや覚えのない電話番号を今後「許可」「拒否」の指定するボタン、過去100件の着信履歴を見るカーソルキーもほぼ同じだ。埃などの目詰まりを気にしなければ、ボタンのタッチは迷惑電話フィルタボックスが勝っている。
背面比較では、宅内電話回線や固定電話機に接続するポートの色や表記方法、AC入力の仕様が変わった。大きく変わったところでは迷惑電話フィルタボックスにはインターネット契約をしたユーザーのためのLANポートが追加されたことだ。WiFi無線環境での使用はサポートされておらず、筆者は固定電話機のそばにLANポートがないため、PSTNモデルを選択した。
スタートアップガイドに従って作業を進めることで、ほんの数分で設定作業は終了する。セットアップ終了後、ちょっと気になったのは、迷惑電話フィルタボックスを接続後、電話の発信テストは難なくできるが、迷惑電話がかかってくるまで、迷惑電話フィルタボックスが正しく機能しているのかどうかまったく判断できないことだった。
妙な話だが、実際の迷惑電話がかかってきて迷惑電話フィルタボックスが、デバイス内の電話番号データベースを参照して、迷惑電話だと判断、大きな横バー型のLED発光部を赤く光らせてくれるまで、迷惑電話の着信を心待ちにしてしまうことになった。設定終了後、サーバー側に連絡したらダミーの迷惑電話をかけてくれるとありがたいと思った。

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