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渋谷ヤスヒトの「腕時計」トレンド・ニュース解説 第4回

【2021年】春のフレッシャーズにオススメ腕時計

2021年03月28日 13時20分更新

文● 渋谷ヤスヒト 編集●飯島恵里子/ASCII

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1968年「セイコー 5スポーツ」のファーストモデル

スポーツという名前でもスーツにもピッタリ
1968年「セイコー 5スポーツ」のファーストモデル

 セイコーの丸型ケースで中三針タイプの腕時計には、頂点ブランドとして海外で人気爆発中の「グランドセイコー」を筆頭に、「プレザージュ」「セイコーセレクション」など、さまざまなモデルがあります。

 ただこの春、フレッシャーズにピッタリの腕時計としてオススメしたいのは、機械式のスポーツウォッチコレクション「セイコー 5(ファイブ)スポーツ」のモデルです。コレクション名に「スポーツ」と付いているのに、スーツに合わせても大丈夫? そう考えるのはもっともです。でも大丈夫。オススメモデルについて説明する前に、まずは「セイコー 5スポーツ」の歴史についておさらいしておきましょう。

 「セイコー 5スポーツ」のルーツは、1963年に国産初の自動巻きデイデイトモデルとして発表された「セイコー スポーツマチック5」です。モデル名の「5」は、①自動巻き、②防水、③文字盤3時位置のデイデイト表示付き、④運動した時に腕に食い込まないように4時位置にオフセットされたリューズ、⑤耐久性に優れたケースやストラップ、という当時としては画期的だった5つの機能、特長を表したもの。

 1968年には、この5つの機能をより高めた「セイコー 5スポーツ」という名前に変わり、スポーティでカラフルなデザインや機能で大ヒットします。

 1970年代以降、クォーツ時計の登場で国内での生産は中止になりましたが、海外では生産が続けられ、海外向けとして展開されていました。そのため「逆輸入モデル」としてこのブランドを知っている人もいるでしょう。

 「セイコー 5スポーツ」が全世界で一斉にリローンチされ、国内でも再び正式に販売されるようになったのは2019年の秋から。「スポーツスタイル」「スーツスタイル」「スペシャリストスタイル」「ストリートスタイル」「センススタイル」の5つのラインで展開されていますが、フレッシャーズにオススメしたいのはまず「スポーツスタイル」、そして「スーツスタイル」。

 今回紹介する「セイコー 5スポーツ」のオススメモデルは、2021年の新作ではありません。でも、それでもオススメしたい魅力があるんです。どちらも、3時位置にデイデイト付きで、そのうえケースの裏側からセイコー自慢の機械式ムーブメントの姿を眺めることができます。

 まず「目立ち度」を抑えたいひとにオススメしたいのが「スポーツスタイル」の、回転ベゼルのないメタルブレスレットのタイプ。回転ベゼルがない分、すっきりとしてスーツとのなじみがいい。しかもインデックスも針も他の「5スポーツ」より小さめでスッキリしています。

 そしてもうひとつ、ちょっと冒険心のある人にオススメしたいのが、ダイバーズのような顔立ち、つまり回転ベゼルと大型のインデックス、針という文字盤にクラシックなミラネーゼブレスレットを組み合わせた「スーツスタイル」。これで3万円から4万円前後という価格は素晴らしいと思います。

スポーツスタイル(SBSA043)価格3万800円

スポーツスタイル(SBSA045)価格3万800円

セイコー
「セイコー 5スポーツ」スポーツスタイル

自動巻き、ケース径40mm、駆動時間 約41時間(最大巻上時)、ステンレススチールケース&ブレスレット、シースルーバック、耐磁、10気圧防水

スーツスタイル(SBSA015)価格4万1800円

スーツスタイル(SBSA017)価格4万1800円

セイコー
「セイコー 5スポーツ」スーツスタイル

自動巻き、ケース径42.5mm、駆動時間 約41時間(最大巻上時)、ステンレススチールケース&ブレスレット、シースルーバック、耐磁、10気圧防水

 

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