2020年末から2021年の年初に発表・発売がスタートした「絶対オススメモデル」のなかで、いまオススメしたいのが日本が世界に誇る高級時計ブランド「グランドセイコー」の最新機械式モデル「グランドセイコー ヘリテージコレクション シリーズ9(ナイン) SLGH005」です。
セイコーは1881年の創業で、クロック、懐中時計、腕時計と独自の技術革新を重ねながら発展を続けてきた、スイスの時計ブランドと肩を並べる独自の歴史と技術を持つ日本の時計ブランドです。
そして「セイコー」とは別に独立ブランドとして展開されている「グランドセイコー」は、そもそもは「世界最高水準の腕時計を作ろう」という技術者たちの意気込み、情熱から1960年に誕生した、最高の精度と独自の美しさを追及して生まれた機械式の腕時計でした。
その情熱が実を結んでグランドセイコーは、1960年代終わりには機械式の腕時計として世界最高峰の精度を実現します。ところがセイコー自身が1969年に世界で初めてクォーツ式の腕時計を製品化。さらにクォーツ式時計の基本技術を確立して世界的に普及させ、時計の歴史に革命を起こしたことから、1970年代半ばにはグランドセイコーはブランドとして休止状態になります。
1980年代末から起こった世界的な時計ブームを追い風にしてグランドセイコーが年差プラスマイナス10秒という超高精度なクォーツモデルとして復活したのは1988年。そして「日本でも世界に誇れる、昔のような機械式のグランドセイコーを」という時計店や時計ファンの声に応えて、1960年に始まる歴史をダイレクトに継承する機械式のグランドセイコーが復活したのは1998年。
機械式ムーブメントは完全な新設計でしたが、すでに誕生から20年以上が経っています。その間に機械式ムーブメントの技術も大きく進化し、スイスでは革新的な技術を搭載したムーブメントとその搭載モデルが続々と登場しています。「そろそろ革新的な機械式ムーブメントを搭載した新しい機械式モデルを!」という声が数年前から時計好きの間で上がっていました。
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