Innovative Wireless Speaker System「SOUND SPHERE」
無線で最大5.1chサラウンドが楽しめるオンキヨースピーカー、WiSA使い、5万円台から
2021年03月15日 13時00分更新
テレビからの音声信号を受け取ってサラウンド再生
まずは、Innovative Wireless Speaker Systemの構成について説明する。
テレビと接続したWiSA対応送信機から、各スピーカーに信号を飛ばし、ワイヤレスでサラウンド再生を実現するのが基本的な仕組みだ。
WiSA対応送信機は直径110×高さ27mm。HDMI入力(eARC/ARC対応)と、角型の光デジタルオーディオ入力を持っている。送信機とテレビは、eARC/ARC対応のHDMI端子や光デジタル端子を使い、ケーブル1本で接続可能。Blu-ray DiscプレイヤーやAmazon Fire TV Stick、Chromecastなどのメディア機器、そしてゲーム機といったデバイスは、テレビのHDMI入力に接続しておく仕組みだ。
対応フォーマットは最大96kHz/24bitのリニアPCM、Dolby Atmosなど。デジタル放送のMPEG-2 AACや新4K衛星放送で使われているMPEG-4 AACへの対応も検討しているという。
音量調整はテレビのリモコンから
NetflixやUltraHD Blu-rayのドルビーアトモスコンテンツを再生する際には、“Dolby Atmos Height Virtualizer”も使える。結果、高さ方向の広がりも意識した臨場感あふれる音場が楽しめる。ちなみに、ドルビーアトモスは、天井スピーカーを使った立体的な音響のための技術ととらえられがちだが、正確に言うと、音の位置を座標軸で指定して、チャンネルの多寡にとらわれず的確な位置に定位させるための技術だ。チャンネル数が増えれば、その再現性は増すが、スピーカーが少数でもそれに合った処理で音の位置を決められる。つまり5.1chや2chでも十分に効果を感じ取れるのだ。
本体にリモコンは付属しないが、Innovative Wireless Speaker Systemの音量はテレビと連動するので、テレビ付属のリモコンを使って、簡単に調節できる。専用のスマホ/タブレットアプリも用意している。マニュアルではあるが、設置環境に合わせて、各チャンネルごとの音量を調節したり、コンテンツに合わせた音質に切り替えられる。