●2021年の新製品
特にMacについては、Apple Silicon移行前、Intelモデルをリリースできる最後の1年だったこともあり、2019年のMac Pro、MacBook Pro 16インチから2020年夏までにすべてのラインアップを刷新する必要がありました。
また2020年は低価格帯、ミドルレンジの製品の充実も目立ちました。iPhone SEに加えてApple Watch SEも投入。さらにHomePod miniの投入も印象的でした。さらに、Apple Silicon搭載Macのエントリーモデルからの刷新され、A14 Bionicを搭載したiPad Airも含めてその性能が上位モデルに肩を並べるものであったこともあり、低価格帯の性能向上が強調される結果となりました。
2021年は、ミドルレンジ以上のMac、iPad Proの性能向上を目指していくことになります。
iPad Proについては、A12Z Bionicチップを、A14世代のハイスペックチップへと性能向上させることは想像に容易です。しかしそれって、M1が存在している以上、性能面であまり驚くような存在ではないでしょう。
参考までに、Geekbench 5のベンチマークスコアを挙げてみます。
・ A12Z Bionic搭載iPad Pro:シングルコア1110前後、マルチコア4650前後
・ A14 Bionic搭載iPad Air:シングルコア1590前後、マルチコア4280前後
・ M1搭載MacBook Air:シングルコア1720前後、マルチコア7500前後
かろうじて、iPad ProはiPadラインアップの中で最も性能が高い地位を維持していますが、M1搭載のMacを見てしまうと、物足りなくなってしまう部分もあります。
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ