SAPジャパンとクアルトリクス、沖縄市は3月4日、新型コロナウイルスワクチン接種を円滑・確実に進める支援ソリューション「ワクチン・コラボレーション・ハブ(VCH)」を採用したと発表した。
沖縄市では、予防接種法に基づく定期接種に関する管理の仕組みは存在するが、接種対象人数が限られていることもあって紙ベースで管理、最終結果のみ電子で管理されているという。対して、新型コロナウイルスワクチン接種では16歳以上の全市民およそ11万人が対象となり、紙ベースの管理では円滑に進められない可能性が高いと予想される。
VCHは、新型コロナウイルスワクチン接種の管理と接種状況のリアルタイムでの可視化を行なうサービスで、SAP本社およびクアルトリクスが2020年11月より全世界で提供しているサービスを元にしている。日本では日本語OCRや音声認識・音声合成などのAI技術を持つLINEと協業。日本の自治体や市民のニーズに合わせたカスタマイズを行ない2月から提供開始している。
製造メーカーから納品までの「バリューチェーン可視化」、納品元である国から自治体・接種会場への「サプライチェーン計画」、自治体から市民への「ミッションコントロール」の3階層のサービスがそれぞれがAPI連携する。
また、SAPジャパンでは、「自治体向け新型コロナワクチン接種安心サポートサービス」に関するオンラインセミナーを3月8日・3月11日・3月16日・3月19日に開催する。