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小特集・格安ロボット掃除機 第3回

格安ロボット掃除機買うならこれ 3万6800円のベストバイ「ECOVACS DEEBOT OZMO 901」

2021年01月22日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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●エリア自動分類機能がとっても便利

 基本的な清掃能力はかなり優秀です。通常のほこりや髪などの汚れは問題なし。フローリングの隅にまいた重曹や砂などの細かいゴミもほぼ残さず、カーペットになすりつけた綿も残りませんでした。カーペットを認識して吸引力を上げるカーペットブースト機能もあります。通常のブラシは綿や毛がからみますが、気になるときはブラシのない吸込口に変えられます。

ごみとり性能はかなり優秀、普段の掃除はまかせられそう

糸や毛がからまない吸込み口も付いてくる

 運転音はルンバに比べて静か。というかこれまで格安ロボット掃除機を試してきてルンバよりうるさいモデルを見たことがありません。清掃時間は27平方メートルの1LDK+トイレで25分程度。動きにムダがなく的確に掃除をしています。基本的には掃除ができるすべての部屋を掃除してくれていて、抜け漏れは少なかったです。

 各種センサーの感度は良好です。家具にギリギリまで近づいて回り、1.8cmまでの段差は乗り越えます。段差に引っかかって動作が止まることもなく、充電ドックへの帰還も失敗なし。ケーブル類は回転ブラシが巻き込んで止まってしまいましたが、絡んだケーブルを取って床に戻すと自分がいる場所をすぐ把握して掃除の続きをしてくれました。また、アプリにはケーブルがからんだときの対処法が出てきます。

段差に引っかかって止まったことはなかった

サイドブラシにケーブルがからんだときはアプリに表示が出る

 そしてレーザーセンサーで作成するマップがかなりの高精度。掃除の足跡がマップ上に記録されるので安心感もあります。一番感心したのがエリア自動分類機能。手動でエリアを分けなくても「ソファのあるリビングだけ掃除して」という形で、1つの部屋だけ掃除してもらえるのがとても便利です。侵入禁止エリアもアプリのマップから指定できます。これだけの機能が3万円台で手に入るとは。

高精度のマップ。レーザーの特性上ガラスなどに弱いが実行上は問題なかった

部屋を自動分類してくれる。「どの部屋を掃除しますか?」

 アプリの機能は吸引力調整、拭き掃除の水量調整、吸引力自動強化のオンオフ、連続清掃のオンオフ、スケジュール(曜日時間指定)、アクセサリー使用状況など。夜間は運転しないようにする「お休みモード」などもあり、他のメーカーに比べてもかなり充実しています。

夜間の運転を避ける「お休みモード」などが便利

 水拭きをしてほしいときはタンクに水を入れて、水拭き用のモップを取りつけて使います。タンクに洗剤液は入れられないので床に洗剤をまいて水でのばしてもらいます。水量はアプリで調整可能。標準ではフローリングにわずかに水の跡がつき、1分ほどで消えました。

水拭きはタンクに水を入れてモップにしみださせる形

床に水ぶきのあとがついて1分ほどで消える

水拭き後のモップ。割とゴミも取っている

 ダストケースは本体上から引き出す形で、横から取りはずす形よりもごみが散りにくい。シンプルな構造で、凹凸が少なく比較的お手入れしやすいです。フィルターを取りはずせば水洗いも可能。

ダストケースは天面のフタを開けたところにある

垂直に取り出すのでゴミが散りにくい

横に広がるのでごみを捨てるときは若干注意

 サイズは幅350×高さ102mmで、レーザーセンサーを備えることもあって高さが若干あります。幅狭なイスの脚にはギリギリ引っかかり、本棚のような背の低い家具の下には入りこめませんでした。

本体幅はルンバと同じくらいだがイスの脚にはギリギリ引っかかった

本棚の下には入れず

 サポートは電話とメールで受け付け。国内修理も可能で、修理にかかる時間は最短3営業日とのこと。ILIFEは10日から2週間という回答だったので相当早くて驚きました。そもそも格安ブランドでは修理できないこともあるので修理できるだけでもプラスですが、安心感は高いです。

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