最大でも41.8dBAと十分静かなマシンに!
フロント140mmファン×2、トップ120mmファン×2、リア120mmファン×1のケースファンに、ビデオカードの3連ファンと多数のファンを搭載しているが、騒音値は、最大でもゲームプレイ中のPCケースフロント側で41.8dBAと、動作音は耳に入るが十分静かと言えるレベルになっている。「Blender Open Data」実行中も静音性は優秀で、PCケースフロント側で39.3dBA、トップ側では36.4dBAを記録している。
非対応のビデオカード垂直設置に挑戦
最後は残念ながら「Razer Tomahawk ATX」が非対応なビデオカードの垂直配置を試してみよう。
ほかの拡張スロットが使えなくなるのが前提になるが、「Razer Tomahawk ATX」は拡張スロットに仕切りがないため、非対応ケースで垂直配置を可能にする変換マウンターを使うことで、垂直配置を実現できる。ここではFractal Design「FD-A-FLX1-001」(実売価格8100円前後)を試してみた。
ビデオカードを後部を支えるための工夫や、「FD-A-FLX1-001」採用のライザーケーブルはPCIe3.0規格になるため、BIOS(UEFI)でPCIe×16スロットの動作モードをGen 3.0に変更する必要があるなど、ひと手間必要ではあるが、垂直配置は成功だ。
「ウォッチドッグス レギオン」の内蔵ベンチマークをフルHD、画質品質「最大」、レイトレーシング「最大」、DLSS「バランス」の設定で実行したところ、フレームレートは通常配置と誤差の範疇に収まっていた。さらに垂直配置時はGPUクーラーファンとサイドパネルの間隔が狭まり、GPUクーラーの冷却性能が低下しやすいが、ゲームプレイ時もGPUコア温度は70度台と同じだった。軽く試した限りだが、「FD-A-FLX1-001」を使った垂直配置は問題なさそうだった。
見た目も性能も文句なしのRazerゲーミングPCの完成だ
GeForce RTX 3080搭載ビデオカードならではのゲーミングパフォーマンスに、優秀な冷却性能と静音性を発揮したTSUKUMO eX.石井さん提案のRazerゲーミングPC。
総額は38万6000円前後に達するが、ベースの構成はそのままに、ゲームのプレイスタイルに合わせてビデオカードをGeForce RTX 3070や、RTX 3060 Tiにしたり、CPUをRyzen 7やRyzen 5にダウングレードしたりすることで、30万円前後も十分狙っていける。