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小特集・格安ロボット掃除機 第1回

2万7900円でカメラセンサーつきロボット掃除機が買えるってすごいですね「ILIFE A9」

2021年01月08日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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●集じん性能そこそこ、マップ精度もそこそこ

 まず一番のポイントである清掃能力は並レベル。2つのサイドブラシが周囲のゴミを集め、ほこりや髪など通常のごみは問題なく吸ってくれますが、試験のためにまいた重曹や砂などの細かいゴミ、カーペットにこすりつけた綿などは残しました。吸引力を上げる「パワーアップモード」を使っても砂ゴミは吸いきれません。また毛や綿はブラシの毛羽にからみます。ゴムだけのブラシも付属しているので、ペットを飼っている家などではこっちを使うと便利そうです。

髪やほこりは普通に取れる。フローリングだけなら問題なさそう

ブラシに絡んだ糸や毛は付属のツールで取りのぞく

綿や毛がからみにくいゴムブラシも付属している

 運転音はルンバに比べれば静かです。清掃時間は27平方メートルの1LDK+トイレで約32分。最大運転時間は120分なので、よほど広い家でなければ一回で全部屋を回れそうです。基本的には部屋のすみまで掃除できましたが、全部屋を巡回しないことが多かったところがやや気になりました。

 各種センサーの感度は良好です。家具にギリギリまで近づいて際を掃除可能。段差は2cmまで乗り越えられますが、ホットカーペットの操作パネルに乗りあげて身動きがとれなくなってしまったことが数回ありました。充電ドックへの帰還は失敗なし。ケーブル類が回転ブラシにからまるとエラーで停止してしまいました。エラーが起きたあと、原因を取り除いて掃除を再開させると、それまでに作ったマップは消えてしまい、ゼロから作りなおすことになります。

壁際や家具の際をきちっと掃除する

 カメラとジャイロで作成するマップは初期ドラクエのようで、なんとなく家具や間取りの形がわかるくらいの精度。それでもどこに入り、どこに入らなかったかという基本的な情報はわかるので便利です。清掃履歴にもマップは保存されているので掃除した場所を振り返ることもできます。

初期ドラクエを感じる

履歴は直近7件のみ確認できる

 アプリの機能は、吸引力調整(2段階)、スケジュール(曜日時間指定)、壁ぎわだけを掃除するエッジモード、置かれた場所の周囲を掃除するスポット運転、パーツ消耗度チェック、清掃記録の確認など。標準的ですが必要十分です。

アプリでリモコンのように操作もできる

設定時の日本語がおかしくて良い

 侵入禁止エリアは、ルンバの「バーチャルウォール」にあたる仮想壁「エレクトロウォール」で作成できます。付属ツールは1つだけなので、複数の場所を侵入禁止に指定したいときはツールを追加で買う必要がありますね。

直線3メートルの見えない壁を作れる

エレクトロウォールの直線上でUターンするA9くん

 ダストボックスにはサイクロン機構があり、細かいごみを遠心分離することでフィルターを目づまりをしにくくしています。格安ロボット掃除機でこんな工夫があるのはめずらしいですね。フィルターを取りはずせば水洗いも可能です。

ダストボックスが大きいのでごみ捨ての回数は少なそうだ

細かいごみを遠心分離するのでフィルターが目詰まりしにくいという

 本体サイズは幅330×高さ76mmでコンパクト。幅狭なイスの脚も難なく通り、脚の低い本棚の下などにもするりと入りこめます。

径が小さいので家具の脚もすりぬけられる

レーザーセンサーなどがないぶん高さも低い

 修理のときは電話でサポートが受けられます。昨年から国内で修理を含めたサポートも受けられるようになり、安心感が増しました。メーカーによれば修理に出した製品はおよそ10日間から2週間ほどで返却されるということ。格安ブランドの中にはサポートはメールのみで故障しても修理を頼めず、壊れたら捨てるしかないというところも割とあるので、かなり良心的といえますね。

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