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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第67回

小さくてリーズナブルなXperiaシリーズ「Xperia E3」

2021年01月06日 12時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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スペックも価格も抑えめの小型モデル
「Xperia E3」

 国内では発売されなかったXperiaのグローバルモデルですが、今回は2014年第3四半期に登場した「Xperia E3」を紹介します。コードネームはFlamingo、シングルSIMタイプのモデル番号は「D22xx」、デュアルSIMタイプのモデル番号は「D2212/D6633」と呼ばれていました。

 「Xperia Z3 compact」が出たタイミングと同時期であり、コンパクトという共通点はありながらも「Xperia E3」はエントリーモデルとして発売されたため、スペックなどはかなり抑えられています。

 ディスプレーは4.5型(480×854ドット)で、Xperia Z3 Compactよりも0.1型小さく、解像度は大きく下がります(Xperia Z3 Compactは720×1280ドット)。ディスプレーには、より視野角の広いIPSパネルを採用するものの、高画質にまつわるソニー独自のモバイルBRAVIAエンジンやトリルミナスディスプレイなどは搭載されていません。

 スペックはCPUにSnapdragon 400(1.2GHz、クアッドコア)、メモリーは1GB、内蔵ストレージは4GB(外部最大32GB)。バッテリー容量は2330mAhでOSはOSは、Android 4.4(KitKat)を搭載しています。本体サイズは 約69.4×137.1×8.5mmで、重さは143.8gです。カラバリはブラック、ホワイト、ライム、カッパーの4色が用意されていました。

 外観は、Xperiaシリーズでは恒例のオムニバランスデザインであり、アルミ削り出しの電源ボタンにボリュームキーは健在。ただしカメラボタンは搭載していません。また、ボディーの背面素材は樹脂製であり、背面から側面を同一カラーで統一しています。なお、ホワイトに関してはベゼルまでも同色となっているほか、ポップなライムや、新鮮なカッパーといったカラーを用意し、幅広い層にアピールしていました。

 イヤホンジャックもmicroUSB端子もキャップレスなので直挿しタイプですが、防水や防塵機能は非搭載だったので雨の日がやや心配になります。サイドにあるキャップを開けることで、SIMスロットと、microSDカードスロットにアクセスできました。

 メインカメラは、約500万画素にLEDフラッシュを搭載。自撮り用のフロントカメラは約30万画素と、いずれも控えめを通り越してかなりスペックが低くなっています。あまり、カメラにこだわるモデルではなかったのでしょう。そのほかには、フルHD動画の記録に対応しています。

 日本国内では、コンパクトモデルでもハイエンド相当の性能を求められるためXperia Z3 compactが重視されているのに対して、海外ではコンパクトかつリーズナブルという需要が一定以上存在するため、Xperia E3は歓迎されていたのです。

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