独自CPU「M1」で処理性能&バッテリー駆動時間が大幅向上 新Mac特集 第17回
アップル「M1版」MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniのパフォーマンスを実アプリベンチでチェック
2021年01月02日 10時00分更新
Mac用Apple Siliconとして第1段のM1チップを搭載したMacも、もはやそれほど物珍しいものではなくなったかもしれない。しかし、その本当の性能や、その他の特徴については、まだまだ知られていない部分が多いだろう。よくあるベンチマークテスト専用アプリを使った性能比較や、フルHDビデオのWi-Fiを使った連続ストリーミング再生におけるバッテリーの持続時間については、すでにそれぞれ別記事で報告した通りだ。
今回は、一般的によく利用されているアプリを使って、さらに実用的な性能を評価することにした。それとても新しいM1搭載Macのポテンシャルをすべて明らかにするものではないが、M1のパフォーマンスについて、また別の角度から光を当てることができるはずだ。
5種類のアプリを使って4機種+1をテスト
今回のテストに使ったアプリは、どれもベンチマーク専用アプリではない。それぞれ実用的な目的で日常的によく使われているものばかりだ。しかも今回は、無料で使えるアップル純正アプリを選んだ。ほとんどのテストは単純なもので、簡単に再現できるはず。読者が普段使っているMacと性能を比較するのも難しくないだろう。
選んだアプリは、ウェブブラウザーのSafari、圧縮ファイルを展開するアーカイブユーティリティ、アプリ開発に使うXcode、Xcodeで開発したiOSアプリをMac上で動作させるSimulator、iMovieの5種類だ。このうちSafari、アーカイブユーティリティ、iMovieはすべてのMacに付属している標準アプリ。OSだけをクリーンインストールするとiMovieはインストールされないが、いつでもApp Storeからダウンロードしてインストールできる。Xcodeとそれに付属するSimulatorは一般ユーザー向けのアプリとは言えないが、これも誰でもApp Storeからダウンロードしてインストールできるようになっている。
今回のテストでも、Apple Siliconを搭載した新しいMacの3機種に、2020年に発売されたインテルCPU搭載のMacBook Airを加えた4機種について計測し、評価している。ただし、Safariのテストについては、参考までに、2020年に発売されたiPad Pro 12.9インチモデル(第4世代)も加えた5機種で評価した。
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