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仕事に差がつく!阿久津良和「Microsoft 365のスゴ技」 第13回

個人のMicrosoftアカウントが利用できるようになったMicrosoft Teams

2020年12月23日 11時00分更新

文● 阿久津良和(Cactus) 編集●MOVIEW 清水

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 本連載は、マイクロソフトのソリューション「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は個人アカウントをサポートしたMicrosoft Teamsに注目する。

個人用アカウントでTeamsを使用する

 Microsoftは米国時間2020年11月19日、以前の記事でも紹介したMicrosoft Teamsの個人アカウントによる使用が可能になった旨を[公式ブログ]で報告した。Microsoft Teamsは組織のアカウント(AADアカウント)でサインインしたユーザー、および招待したゲストユーザー間でチャットやオンライン会議を行なうソリューションだが、スマートフォンで使用するモバイル版は2020年6月から個人アカウント(Microsoftアカウント)でサインインし、家族や友人とテキストチャットやビデオ通話を楽しむことができた。同社はMicrosoft Teamsを仕事に加えてプライベートでも、コミュニケーションハブとして利用し、馴染ませることで、他のビジネスチャットツールに対する優位性を獲得しようとしているのだろう。

iPhoneで実行中のモバイル版Microsoft Teams。組織アカウントと個人アカウントの切り替えが可能だ

 前述した公式ブログを目にした筆者は早速デスクトップアプリ版の更新を試みたが、本稿執筆時点ではバージョン1.3.00.28779(2020年11月16日更新)より先に進まない。「Microsoft Teams管理センター」の更新ポリシーでプレビュー機能を有効にしたプロファイルを作成し、自身を追加しても変わらなかった。ちなみに同機能は11月上旬にローンチした[Microsoft Teams Public Preview]を取得可能にするものである。

デスクトップアプリ版Microsoft Teamsは、プロファイルのメニューに「個人アカウントの追加」といった項目が加わるようである

 本誌での報告はしばらく先になるか……と思っていたところ、[Web版Microsoft Teams]は個人アカウントに対応していた。URLベースで友人や家族を招待し、テキストチャットやビデオ通話を実行できるのは、組織アカウント利用時と同じだが、複数名が参加していないとメッセージを送信できない。招待した相手を承認してからチャットやビデオ通話を開始する仕組みである。なお、最大250人のグループチャットや無償の音声・ビデオ通話も可能。通話機能については今後300人まで拡大する予定だ。

Web版Microsoft Teamsに個人アカウントでサインインした状態

 「予定表」は個人向けOutlook.comの予定確認やオンライン会議の作成、「アプリ」は本稿執筆時点で追加できるアイテムはゼロだった。モバイル版Microsoft Teamsではサポート済みの「ファイル」は現時点で未実装である。さらに「チーム」も存在しないため、チャネル単位の会話やアプリを追加して、独自の情報共有を行うことは難しい。

別のMicrosoftアカウントを用いてテキストチャットやビデオ通話を試してみた。当然ながら基本的な使用感は組織アカウント使用時と同じだ

 コロナ禍でリモートワークに勤しむ本誌読者であれば、上司や同僚とのコミュニケーションはMicrosoft Teams、家族や友人とはLINEやSkype、Facebook Messengerと相手に応じて切り替えていることだろう。これだけLINEが普及してしまうと標準IMの地位はしばらく揺るがないと思うが、Microsoftはモバイル版Microsoft TeamsにSMSユーザーとのテキストチャット(米国およびカナダのみ)や、位置情報を用いた自動アラートなど新機能を次々と実装すると説明している。コンシューマーユーザーの利便性がLINEのそれを超えたとき、個人向けMicrosoft Teamsも普及し始めるだろう。

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