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独自CPU「M1」で処理性能&バッテリー駆動時間が大幅向上 新Mac特集 第14回

その1:ベンチマークテスト編

【アップル独自M1搭載Mac 3モデルレビュー】1コアあたりのベンチ結果は世界トップクラス

2020年11月17日 23時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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7コアと8コアの違いが確認できるGPU性能

 ここで、再びGeekbenchの結果に戻ろう。今度はComputeの結果に注目する。GPUを演算用に使用した際の評価だ。その際のAPIとして、業界標準のOpenCLと、アップルならではのMetalの2種類を使った結果を示している。これを見ると、新MacBook Airは旧MacBook Airの約2.6〜2.8倍、新Proは旧Proの約2.1〜2.3倍で、それなりのインパクトの強い性能向上が見られる。ただし、CPUとは独立したGPUを装備したiMacのスコアを見ると、M1のGPU性能もまだまだ及ばないと感じられる。とはいえ、ここでも比率は2倍強だ。CPU内蔵GPUとしては、これまでにない高性能であることは間違いない。

 ところで、M1マシンだけの結果を比べると、MacBook Airだけが他の2機種よりもGPU性能が劣っていて、だいたい85%程度の性能になっていることに気付く。これは、MacBook Airだけが7コアのGPU、他は8コアのGPUを採用しているからだ。この数字は7:8の比率(0.875)に近く、コアが1つだけ少ないことを、ほぼそのまま反映している。そこまでしてMacBook Airのコストを抑える必要があったのかどうかは疑問だが、7コアだからと言って、このMacBook AirのGPU性能は、それほど悲観すべきものでないのは確かだろう。

冷却性能の違いがCPUのパフォーマンスの差に!?

 特にCinebenchの結果で顕著だが、CPU性能は、いずれもMacBook Air<Pro<miniの順になっていることに気付くだろう。M1チップのCPUに関する仕様はどれも同じはずなのに、これはどうしてだろうか。それは、各マシンのCPU冷却性能を反映したものと推察できる。

MacBook Proはアクティブ冷却機構を内蔵

 特にCinebenchの場合、10分間は負荷の高い状態で連続運転となるため、CPUの発熱も大きい。MacBook Airの場合、本体の底面全体で放熱するような構造らしく、底面はそれなりに熱くなる。しかし、10分間の連続負荷状態では、冷却が足りずに、途中でCPUのクロックを落として発熱を抑えていると考えられる。Proでは、ファンは途中からほぼフル速度で回転しているように聞こえる。

 おそらくそれでも冷却が十分ではなく、わずかながらクロックを落として対応しているのではないかと推察できる。一方のminiは、Cinebenchによるテスト中も、ファンはそれなりに高速で回転するものの、まだフル速度のようには聞こえない。つまり冷却に余裕があり、CPUのクロックを落とす必要が生じないものと思われる。

 通常の日常的なアプリでは、10分間も高い負荷で使用し続けることは稀なので、今回のM1搭載機種で性能の差を感じることは、ほとんどないはずだ。しかし負荷のかかるアプリを利用する機会の多いユーザーは、やはり冷却機構のしっかり機種を選ぶべきだろう。

 

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