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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第688回

買ったばかりのiPhone 12 Pro Maxで子猫と戯れる!

2020年11月17日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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子猫がおもちゃを両手(正確には両前足)で捕まえようとする瞬間を上から連写でゲット。真剣な顔がめちゃ可愛い。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 11月13日、無事「iPhone 12 Pro Max」が到着。いつもApple Storeで購入したSIMフリーのiPhoneにauのSIMを挿して使ってるのだけど、今回、auでiPhoneを使うには5G契約にしないとダメってことであらかじめ予約してあった近所のauショップで契約を新しくし、即座にSIMを挿してiPhone 12 Pro Maxをアクティベート。旧機種からの移行は後でゆっくりすることにして、保護猫シェルターqueueへgoである。実はそのauショップからqueueへ徒歩1分という超ご近所なのだ。

 そんなわけで毎年恒例の新型iPhone祭り。買ったその日に猫を撮れ!

トリプルカメラのiPhone 12 Pro Max。この写真だとわかりづらいけど、Maxだけあって結構でかくてずっしり。落とさないようにしないと

 今回、一番でかいのにしたのは「どうせ買うならカメラ性能が一番高いヤツ」という理由。前作はiPhone 11 ProとPro Maxで同じカメラだったのだけど、今回はiPhone 12 ProよりPro Maxの方がちょっと上なのだ。

 特に望遠カメラがさらに望遠になったということで、まずは望遠カメラを活かせるポートレートモードから。さすがにヒゲは細すぎて消えちゃうけど、めちゃいい感じ。少し望遠になった分、猫の姿もすっきりと撮れる。

 そうそう、iPhone 12 Pro Maxはボディーが大きくてゴツいのだけど、これは端末を逆さに持っての片手撮りしたのである。落としそうにはなるし、長く持ってると指が痛くなりそうだけど「逆さ片手撮り」できたのは何より。

キリッとした顔を逆さ片手撮りポートレート技で撮影。ヒゲが背景に溶けちゃうのは残念だけど、髭のように細いものもちゃんと認識してくれる日が来ることを祈ろう。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 もちろんiPhone 11からの猫認識機能は健在。こんな感じで猫を見つけると黄色い枠がシュッとでる。そうそう、画面の下に「0.5/1/2.5x」とあるのがiPhone 12 Pro Maxの証拠。望遠カメラがiPhone 12 Proの2x(52mm相当)から2.5x(65mm相当)にちょっとだけ伸びたのだ。

 0.5x→1x→2xはスッキリしてて感覚的に使いやすいけど、2xでは望遠がちょっと足りないってことがあったので2.5xだとどのくらい違うのかこれから日常的に使って確かめてみたい。今回は購入後すぐの撮影だったのだ。

iPhone 12 Pro Maxで猫を狙ってるの図。ちゃんと猫認識してるのは偉い。望遠カメラが「2.5x」になってるのも注目だ

 この日やたら元気だったのが、白黒のハチワレ子猫。ちょっとクセのある模様なのがいい。午後の日差しが入る、猫がお昼寝にいそしむ時間帯に訪れたので予想外に元気だったのだ。とにかくまあ、何というか、こんなである。

おもちゃを捕まえてガブリとやった瞬間をゲット。ピンともちゃんと合ってるし。瞬間を撮れるのはiPhoneの良さだ。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 iPhone 11以降の良いところは「速さ」。カメラを向けて「この瞬間!」ってとこでシャッターを押すと、ちゃんとその瞬間を遅れずに撮ってくれる。多分、内部で色々と超絶技巧を施してるのだ。だから連写も使わずにおもちゃを捕まえる瞬間を撮れた。

 心なしか、iPhone 11 Proより背景のボケも大きい感じ(実際ちょっとだけ大きい。まあちょっとなので期待しすぎてはいけないけど)。

 この子がなかなかいい顔をしてるのだ。顔がよく見えるように上から撮ってみた。左手でおもちゃで遊びつつ右手で上から狙うという、何というか、スマホのカメラでそれ狙うかよってカットなんだけど、やってみたくなったのである。そしたらちょっとタイミングはズレたけど、いい顔が撮れたのだった。足元で眠ったままピクリともしない黒猫もまたいい味を出してる。

今度は上から狙ってみた。黒というよりは墨っぽい色なのがいい。足元の無防備睡眠黒猫もいい味を出してます。横で子猫がピョンピョンは寝てもまったく起きないのでありました。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 この猫の兄弟が、またいい感じのハチワレバリエーションなのだ。こっちも遊んでくれというので、今度は1番のタイミングをしっかりとらえるべく、iPhone 12 Pro Maxで連写してみた。

 それが冒頭写真。子猫が拝み取りでおもちゃを捕まえようとする瞬間の顔が完璧に撮れてるの。スマホのカメラって画質がどうとか、夜景がどうとか、ボケがどうとかって話になりがちだけど、撮りたいものを撮りたい瞬間にきっちり撮れるという、物凄く大事なんだけど非常に難しいとこを見逃してはいけないのだ。

 ここまでくるとちょっと欲が出てきたのである。背景がボケるポートレートモードでおもちゃに飛びつく猫を撮りたい!

 買ってすぐiPhone 12 Pro Maxカメラの限界に挑戦、みたいな感じになっちゃったのだけど、それが撮れたのである。2枚目の挑戦でこの瞬間をゲット。ポートレートモードなので連写もしてない。ピント合わせも「頑張れiPhone!」と祈るくらいしかしてない。

猫が体を伸ばしておもちゃに手を出す瞬間をポートレートモードでゲット。ちゃんと背景もボケてる。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 左手でおもちゃを持ちつつ飛びついた瞬間をポートレートモードでゲットという他のスマホカメラではできな……いやそもそも挑戦したことないのでできるかどうか知らんけど、そんな瞬間を撮れたのであった。

 そんな感じで遊びまくってたらさすがに疲れたのかピンクのベッドで寝ちゃいました。遊んでくれてありがとう。

遊ぶだけ遊んだら電池が切れたように眠る。それが子猫である。2020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 最後に超広角レンズで「保護猫シェルター queue」の様子をば。13mm相当の超広角だからこそわかるこの明るくて自由な感じ。

超広角カメラに切り替え、高い位置に構えて部屋全体を撮ってみた。超広角カメラを効果的に使うにはカメラの高さが大事。02020年11月 アップル iPhone 12 Pro Max

 午後のお昼寝時間に入った猫保育園って感じがいい。その場所の雰囲気をとらえる超広角カメラから部屋が十分に明るければ遊ぶ猫も撮れちゃうiPhone 12 Pro Maxなのであった。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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