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長年の修業を経て、柔軟な発想で驚きの一杯を作り続ける人気店 みやみや(東京・聖蹟桜ヶ丘/八王子)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第35回

2020年11月16日 12時00分更新

文● ZATSU 編集● ラーメンWalker

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 今回のオスス麺は、聖蹟桜ヶ丘や八王子にある人気店「みやみや」。

 ご主人の吉宮さんは元々はIT関係のビジネスマンで、20代にして幼馴染とITビジネスを成功させたのですが、「成功は自分が中心では無く幼馴染みのおかげ」との思いから中途半端な達成感しか得られる事が出来ず、100%の達成感を得られるものは無いかと模索し、大好きだったラーメンで勝負しようと30代半ばに当時東京駅に出店していた「麺や七彩」でアルバイトとして働き始めたとの事。

最初に飛び込んだのは、言わずと知れた名店「麺や七彩」

 「麺や七彩」といえば、食材に対しての強い拘りや他とは違った視点でのラーメン作りをする名店であると共に、現在人気店として活躍している店主が多数修業されたお店。吉宮さんがアルバイトしていた当時も、独立を控えていた「くじら食堂」の下村さん、「東京味噌らーめん 鶉」の近藤さん、「麺 みつヰ」の村田さん、「湯の台食堂」の佐々木さん等が多数在籍していて、その真剣な仕込み風景に圧倒されたのがつい昨日のことのように鮮明に覚えているとの話。

 吉宮さん自身は、修業と言っても時間の関係で実際は接客や皿洗いだけだったようですが、意識の高い人達の中で働くだけで学ぶことは多く、刺激を受けたとの事。

次の修業先は、七彩門下の「くじら食堂」

最後の修業先「林檎堂」

 意識の高い先輩方に感化され、今度は調理や仕込みを学びたいとの思いから、「味源」や「奥芝商店」などでも働き、兄弟子である下村さんが「くじら食堂」をオープンさせた際には、縁があってそこで本格的に修業させてもらう事に。

 単に仕込みや味だけでは無く、下村さんならではの哲学や人気店になる流れというものを間近で見られたのが貴重な体験だったとの事。

 そして40歳を前にして、最後の修業先となる東中野の人気店「林檎堂(今年9月に閉店)」で濃厚味噌らーめんを学びました。

2016年4月、念願の独立店「味噌ぶりNoodleみやみや」を聖蹟桜ヶ丘でオープン

味噌の魅力を全面に押し出した「味噌ヌードル」

 「林檎堂」での経験を活かし、遂に独立店となる「味噌ぶりNoodleみやみや」を2016年4月30日にオープンさせました。

 看板メニューとなる「味噌ヌードル」は、野菜や肉をそのまますり潰してスープに溶かしこんだドロドロとした粘度の高いスープに、味噌ソムリエとして調合した合わせ味噌や地元聖蹟桜ヶ丘で作った江戸甘味噌、麦味噌、西京味噌など数種を混ぜ合わせたもの。スープというよりソースのような濃厚さがあり、味噌の芳醇な風味と味わいをしっかりと楽しめ、濃厚でありながらも油っこい重さは皆無で後味は軽やかなもので、そのスープが特注の手揉み太麺にしっかり絡んで一体感のある一杯!

 一見、サラダを思わすようなビジュアルで、濃厚ながらもヘルシーな仕上がりなので女性人気も高く、実際にお店に行っても女性のお客さんが多い印象を受けます。

味噌ラーメン店なのにこんなメニューも!「丸鶏中華そば」

「鶏そば」

 味噌ラーメンのお店でありながら「鶏そば」への思いが強く、「らぁ麺やまぐち」の山口店主に相談しに行った程との事。

 私自身も聖蹟桜ヶ丘のお店で何度か「鶏」のラーメンを頂きましたが、味噌以上に気持ちが伝わってくるような印象で、当時の多摩地区にはまだ無いタイプのふくよかな鶏感を楽しめるもので、目を見張る美味しさでした。

2019年6月、2号店「鶏びあんSobaみやみや」を八王子でオープン

「味玉鶏びあんそば」

 その「鶏そば」でどうしても勝負を賭けてみたいという思いから、2019年6月11日に2号店となる「鶏びあんSobaみやみや」をオープンさせました。

 看板メニューである「鶏びあんそば」は、大量の地鶏や東京烏骨鶏を弱火で炊き、醤油ソムリエに厳選してもらった生醤油で合わせたという贅沢なスープで、ふくよかで芳醇な鶏の風味と旨味を遺憾なく楽しむ事が出来る上質な味わい。国産小麦『きたほなみ』を贅沢に使った特注麺がしなやかな啜り心地で、鶏の風味と味わいをしっかりと連れてきてくれる最高のマッチングを楽しませてくれます。

 両店の看板メニューは思い入れが強く、先ずは最初に食べてみて貰いたい一杯ですが、それ以外のメニューも負けず劣らずの美味しさを持ったものが揃っています。さらに限定メニューも数多く提供されているので、限定目当てで頻繁に通うお客さんも多いようです。

スープオフタイプの「鶏油まぜそば」

 聖蹟桜ヶ丘で提供されている「鶏油まぜそば」は、鶏油の旨味を活かした鶏感溢れる一杯で、まぜそばとしては珍しく細麺を合わせているのが特徴的。

限定メニュー「カボチャカルボナーラ」

 聖蹟桜ヶ丘店にて、2018年ハロウィン時期にTwitterフォロワー限定で提供されたのが「カボチャカルボナーラ」。

 私が今まで食べてきたラーメンの中で一番印象に残ったビジュアルのラーメンで、器はカボチャを丸ごと使い、濃厚なカルボナーラとカボチャの味わいを楽しめるオンリーワンな一杯でした。

「山形辛味噌」

 八王子店で提供中のレギュラーメニュー「山形辛味噌」は、山形のご当地ラーメンをアレンジされたもの。円やかな濃厚感のスープをベースに、辛味噌を溶かす事で刺激的な辛さを楽しめる味に変化するダブルテイストな味噌ラーメンで、変化がかなり大きいので全く違った表情を楽しむ事が出来ます。

「鶏白湯高級トリュフそば」

 現在はメニューから外れてしまいましたが、八王子店にて1日10杯限定で提供されていた「鶏白湯高級トリュフそば」は、濃厚かつキメ細やかな鶏白湯に黒トリュフを贅沢に加えたもの。醤油漬け卵黄や低温調理チャーシューがたっぷり盛り付けられた超贅沢な一杯でした。

イベント時に提供した「特製ローストビーフ&ポーク味噌まぜそば」

 昨年のGWには、よみうりランドで行われた『全国ご当地&肉グルメ祭』にも出店され、大きなローストビーフとローストポークが花弁のように盛り付けられた贅沢な味噌まぜそばを楽しませてくれました。

 飽くなき探求心で日々勉強し、ラーメンを作り続けているご主人。良いと思ったものは取り入れていくという柔軟な気持ちが味に反映され、沢山のお客さんを喜ばせて惹き付けてくれるオススメのお店です!

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/3838seiseki)をご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/

本人Twitter @zatsu_ke

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