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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第33回

7GB/sのPCIe4.0 SSD時代到来!

【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0 SSDの速度はCPU、チップセット、PCIe変換経由でどれくらい変わるのか?

2020年11月08日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 最大リード7000MB/secのパフォーマンスを発揮するSamsung「980 PRO」シリーズを皮切りに、第2世代に突入したと言えるPCI Express 4.0×4対応のNVMe M.2 SSD。

 Western Digitalから、最大リード7000MB/sec、最大ライト5300MB/secとなる「WD_BLACK SN850」が登場。そしてCFD販売からは、Phison製新型コントローラー「PS5018-E18」を採用した最大リード7000MB/secの「PG4VNZ」シリーズが登場する。後者は、SamsungとWestern Digitalを上回る最大6850MB/sec(2TBモデル)のシーケンシャルライト性能を実現する。

 PCI Express 4.0への対応は、いまのところAMDプラットフォームのみになるが、インテルも「Rocket Lake-S」こと第11世代Coreプロセッサーで対応予定になっている。価格面も、リード7000MB/secの先陣を切ったSamsung「980 PRO」シリーズで500GBが1万6000円前後、1TBが2万5000円前後と悪くない価格帯になっており、選ばない理由は見当たらなくなっている。

 そんなPCI Express 4.0×4 NVMe M.2 SSDを使って最新PCを組む上でやや気になったのが、CPU側のPCI Express 4.0レーンと、チップセット経由のPCI Express 4.0レーン接続時の違い、そして既存のNVMe M.2→PCIe変換アダプター経由で果たして7000MB/secのパフォーマンスが発揮されるのかだ。

 Samsung「980 PRO」の1TBモデル「MZ-V8P1T0B」を、「Ryzen 9 3900X」や、X570チップセットを採用するMSI製マザーボード「MEG X570 UNIFY」で構成したテスト機に取り付けて、そのパフォーマンスをチェックしてみた。

Samsung初のPCIe4.0 NVMe SSDとなる「980 PRO」

980 PRO 1TBは、PCIe3.0のエントリーNVMe M.2 SSDの2.5~3倍近く高速になるリード7100MB/sec台、ライト5100MB/sec台のアクセス性能を発揮

Western Digital「WD_BLACK SN850」

Phison「PS5018-E18」を採用するCFD販売の「PG4VNZ」

PCIe4.0の対応をおさらい

 シングルスレッド性能がさらに改善され、インテル第10世代Coreの性能をついに上回ったRyzen 5000シリーズの登場で、大いに盛り上がっているSocket AM4プラットフォーム。

 PCI Express 4.0 NVMe SSDだけでなく、AMD Radeon RX 5000/6000シリーズや、GeForce RTX 3000シリーズといったビデオカードもPCI Express 4.0に対応しているが、Socket AM4=PCI Express 4.0対応というわけではないので、念のためおさらいしておこう。

 AMD Socket AM4環境でPCI Express 4.0を使用するにはCPUとチップセットの対応が必要で、CPUは第3世代以降のRyzenシリーズ(Ryzen APUは非対応)で、チップセットは(コスパ抜群なB450でもPCIe4.0 SSDが動作してしまったが)公式対応はX570と、B550になる。

 X570とB550の違いは、X570はチップセットのPCI Expressレーンも4.0対応になるが、B550では3.0になる。ただ、B550チップセットは、CPU直結のPCI Express×16スロットのレーン数を×8+×8に分割できる。設計コストの関係上か、対応するのはハイエンドモデルになるが、4.0でのマルチGPU構築や、拡張カードの搭載が可能になっている。

今回テストに使ったMSI「MEG X570 UNIFY」では、3基M.2スロットを備え、2基がそれぞれCPUとチップセットのPCI Express 4.0レーンに接続されている

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