既視感のあるタイトルが物々しいパッケージが到着
パッケージを開けると、最初に目につくのは"超機密 鍵盤補完計画 第7次完整報告書"と書かれた分かるようでよく分からないタグライン。キーボードの付属品は、専用USB Type-Cケーブルと、TEXロゴ付きのケーブルタグ、交換用キーキャップ(Mac対応のCmdキーもある)、コンパクトなキーキャップの引き抜きツール、TrackPointキャップ、キースイッチの消音リングだ。
世界的に有名なチェリーのキースイッチには、その重さや打鍵時の音、タクタイル感などによって10種類以上のスイッチが発売されている。日本人の多くはそのおとなしい国民性から赤や茶、白、グレー、透明などの静音系のキースイッチを好む人が多いようだ。
しかし学校を卒業して外資系コンピュータメーカーに入社し、大型機の端末で仕事を始めた筆者は、それまでの腑抜けたパコパコと鳴るパソコンのキーボードから一転して、リズミカルでメカニカル、タイトでタフなカチャカチャ音に魅了されてしまった。
今でもキーボードとそのキータッチは1981年の発売以来大きく変化していない、小さいけど重そうなIBM PCのスペースセーバーキーボードがすべてのリファレンスになっている。ちなみに今回購入したハードでタフな"Shinobi 日本語JIS配列・緑軸メカニカルキースイッチ搭載キーボード"を実測して見たらなんと1152gもあった。
夢中でキーボードを打鍵している最中に、少しでも本体がズレたり動いてしまうなんてのは、セロハンテープを引っ張ると本体が付いてくるようなテープディスペンサー以下だと思っている。
計測ついでに、筆者の長年のリファレンスキーボードであるテンキーなしのIBM PCスペースセーバーキーボードの重量を測ってみたらなんと1776gもあった。パソコン創成期から持ち歩きが目的のキーボード以外では、重量はキーボードの安定性や打鍵音、確実性などを示す重要な要素なのだ。

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