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Slackが教育機関向けウェビナーを開催、それぞれの活用法やメリット、留意点などを紹介

オンラインキャンパスの運営者3名が語る「Slackの価値」

2020年10月23日 08時00分更新

文● 指田昌夫 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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バンタンテックフォードアカデミー:学生にどれだけ自由を与えられるか

 続いて、バンタンテックフォードアカデミーの渡辺敦司氏が登壇した。テックフォードアカデミーは、KADOKAWAグループが2020年4月に開校したIT専門校と高校で、現在計89名の学生が在籍している。

バンタンテックフォートアカデミー 事業開発部チーフの渡辺敦司氏

 同学にはユニークな点がいくつもある。講師は全員が現役のエンジニアやビジネスマンで、最先端の実践的なスキルやノウハウが学べる。また一般の学校と違って、出席率や成績は、あまり重視していないと渡辺氏は言う。

 「大事なのは、企業や社会からの評価です。学生の年齢も関係なくレベル別でクラスを分けています。学校が企業の業務委託案件をあっせんしたり、講師と講師、講師と学生の間で新しいビジネスが生まれることに期待していて、社会との接点を積極的に持たせる活動を進めています」(渡辺氏)

バンタンテックフォードアカデミーは“社会に一番近いITスクール”。企業や社会との接点を積極的に持たせる活動を進めている

 渡辺氏は学生のコミュニケーション環境としてSlackの導入を主導した。「コロナに関係なく、Slackを入れない選択肢はなかったと考えています」。

 渡辺氏はSlackの良さを次のように語る。「Slackは素早く連絡が取れて、メールのように文章を考えて書く必要もありません。このため、『朝令暮改』がしやすくなると考えています」。

 朝令暮改というといい加減に思えるかもしれないが、「コミュニティの運営をアジャイルに行う」という意味だ。つまり完璧でなくてもいいので、どんどん情報を共有して改善していくことができるという。

 「思いついたことは、Slackですぐに生徒に提案してしまいます。そこで生徒のリアクションをみて、提案を修正していくことで運営の改善をスピーディーに進めています。コロナ禍でも無事に開校でき、現在まで運営できているのもSlackを使ってきたおかげだと思っています」

 加えて、Slackの価値はコミュニティの形成ができることだと渡辺氏は語る。「コロナ禍で学生たちが直接会えない中、SlackとZoomの上でさまざまなイベントが生まれています。学生同士の雑談をはじめ、人狼や麻雀、カラオケなどが活発に行われています。本学は今年開校したばかりで、まだ1年生しかいません。6月にオンラインとオフラインのハイブリッド授業が始まるまで、一度もお互いに会っていない状況でしたが、Slackのおかげでオンラインのみでもしっかりとした友人関係が構築できることが証明できたのではないかと思います。

 これらをはじめ、すでに同学では多数のチャンネルが走っている。運営サイドの事務連絡や、授業のための外部専門家との連絡に使うものをはじめ、生徒が集まって作る「趣味・部活動」や、生徒や講師の個人チャンネルも作られ、盛り上がりをみせているという。

 「こうしたコミュニケーションに彩りを添えているのが、リアクションのアイコン機能です。生徒たちが作ってアップロードしたものも数多くあります。中には生徒が私に無茶ぶりをしたいときに使う“渡辺さん、お願いします”というリアクションまであります」

Slackのチャンネルは細かく分類されている。また、オリジナルのリアクション絵文字も多数活用中

 渡辺氏は、学校でSlackを導入する場合は有料版を利用するべきだという。「私たちも当初は無料版で始めましたが、2週間程度で上限の1万件の書き込みを超えてしまいました。無料では1万件より過去のメッセージが読めなくなるので、本格的に使うには有料化して、しっかり見えるようにした方がいいと思います」。

 テックフォードアカデミーでのコミュニティ運営の成功を受けて、バンタンでは来年度から他の学校を含む3000~5000人規模の学生と講師、運営をつなぐSlackの導入を決めている。

 渡辺氏は、「Slackは、アジャイルなコミュニティの運営体制で、生徒の自由なコミュニケーション環境を作るのに最適なツールだと思っています。教育関係者の方は、生徒の自由を最大限尊重することを念頭に置いて、導入を進めていただきたいと思います」と語った。

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