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iPad、iPhone版登場「Adobe MAX 2020」注目の新製品・アップデートまとめ

2020年10月21日 17時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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Adobe Illustrator iPad版のデモンストレーションの様子

注目の新製品は"イラレiPad版"を含めた3つ

 さて、ここではまずAdobe MAX 2020に伴い新たに提供される製品をおさらいしよう。具体的には、①Illustrator iPad版、②Fresco iPhone版、③Aeroデスクトップ版(プレビュー)の3つが挙げられる。

 Adobe Illustrator iPad版は、昨年のAdobe MAX 2019で予告されていたもので、10月21日に正式版リリースを迎える。昨年予告された通りベジェ曲線での描画に対応し、フリーハンドよりも機械的な曲線が描けるので、ロゴマークの作成などデザイン業務に適した作業が可能だ。さらに、放射上や線対象など、パターンを繰り替えす機能も備える。Adobe Fontsとの連携がスムーズにできる点も特徴的だろう。

 提供のスタイルとしてな昨年のPhotoshop iPad版と同じく、初期はデスクトップ版と完全に同じ機能が使えるわけではないが、随時機能を増強していくという点で長期的に見守りたい。

 同じく10月21日にリリースされるAdobe Fresco iPhone版は、昨年9月に提供開始を迎えたドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco(フレスコ)」のiPhone版だ。画面のUIは縦長のモバイル環境に最適化されているが、ほぼiPad版と同様の体験を提供するものだとされた。

 基本的にはApple Pencilのような専門のスタイラスペンではなく、指先で描画することになる。クラウド経由でデータを共有できるため、例えば、iPad版で作製した作品の微調整などを移動中にiPhoneで行うような使い方が想定されるだろう。

 そして、Adobe Aeroのデスクトップ版プレビューも提供。今回のMAXに合わせてパブリックβの募集が開始される。なお、「Adobe Aero」は昨年のMAXのタイミングで提供開始を迎えたARコンテンツ向けのオーサリングツールだ。モバイル機器上での操作としては、ピンチイン・ピンチアウトといった感覚的な操作ができることがウリだったが、デスクトップ版では数値を操作するような精密な操作が行える点が異なっている。

 例えば、モバイル版で大まかな配置を定めてから、クラウド経由でデスクトップ版にデータを連携し、微調整をするような使い方ができるわけだ。

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