このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

miniも登場! iPhone 12、ASCII徹底大特集 第22回

「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」レビュー:

アップル「iPhone 12」デザインとカメラに驚きの連続

2020年10月20日 22時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●5G対応が霞む充実度

 2020年モデルのiPhone 12は、前モデルで一挙に5G対応を果たしました。2019年4月にクアルコムと和解し、モデム供給と技術ライセンスを結んだアップルは、満を持して5GのiPhoneのリリースにこぎ着けました。

 世界中の通信会社と協力して取り組むなど、アップルのみならず、通信会社からしても、5G移行(より高い月額料金のプランへの乗り換え)の起爆剤として、熱い視線が集まっていたはずです。

 しかし実際、「5G対応がどこまで売りになるか?」と問われれば、前に挙げたデザインやカメラ、プロセッサの刷新に比べると、「現段階では」大きなトピックになり得ません。日本でも5Gは面のカバーというよりは、駅周辺やケータイショップ、一部の繁華街、スポーツ施設など、限定的な「スポット(点)」の対応でしかありません。

 手元の端末でNTTドコモとソフトバンクの5Gを新宿、秋葉原などの屋外で試したところ、ソフトバンクは実測で4Gの2〜3倍に相当する200Mbpsの下り速度を経験できましたが、NTTドコモはアンテナが多く複数を束ねて通信できる4Gで550Mbpsを記録する一方、5Gでは100Mbps前後にとどまる結果となり、ドコモでの計測ではすべての結果で、4Gが5Gの実測値を上回りました。

 そのため、2020年10月に発売されてしばらくは5G対応に過度な期待をすることはできず、デザイン、カメラの進化の方がインパクトが大きいと言わざるを得ませんでした。

 やがて5G対応エリアが広がっていくことで、最大3.4Gbpsの超高速通信を、手元のiPhoneで体験できるようになるでしょう。長く使っていく前提に立てば、iPhone 12シリーズの5G対応は必要だった、と振り返ることになるはずです。

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中